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カテゴリ「ウェット・ストーリー」の76件の記事 Feed

2021年1月18日 (月)

面接でずぶ濡れ体験…ストーリー公開

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 絵里子は、就職活動を開始して最初の面接に向かうことになった。リクルートスーツというものを着て初めて街を歩くということになぜか緊張していた。真新しいリクルートスーツを着て、身が引き締まる思いになると同時にちょっと大人の女性になったような気分を味わっていた。当然、ブラウスやパンスト、パンプスも真新しいが、せっかくなので下着も上下白の新品のものにして初めての面接に臨むことにした。
 ・・・そして、なぜか着替えのリクルートスーツ一式(これまた真新しいものであるのだが)に加えて下着などの予備も持って家を出た。

 今日面接に向かうところは、
とあるバスルームリフォーム会社の一次面接だ。書類選考に受かったので面接という運びになっているのだが、その面接はかなり変わっていて、辞退する人も多いという面接だ。一次面接に受かればいきなり最終面接に進めるというなんとも怪しげな感じであるのだが、書類選考に受かった者すべてが目にするはずの「面接のご案内」と題された案内書を読めばその理由が分かる。しかし、絵里子は逆に興味を持ったのであった。
 選考内容は、面接会場で着ているリクルートスーツのまま入浴を実践し、その感想を述べたり、バスルーム全体のデザイン性や機能性などをレポートするというものであった。着替えを持参するように指示されているのはそういう理由からだ。かなり斬新な面接だ。しかも、ウォッシャブルのリクルートスーツを着用してくることが義務づけられているという按配であった。本当にこんな面接が世の中にあるのかと疑うようなものであるが、紛れもない現実の面接であった。絵里子はこんな面接になぜか心がひかれ、ぜひとも参加してみたい・・・真新しいリクルートスーツのままお風呂に入ったらどんな気持ちなのか体験してみたいという好奇心から一次面接を受けることを決意したのであった。

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 このバスルームリフォーム会社は新規顧客獲得の一つの柱として、「バスタイムのもう一つの楽しみ方(着衣入浴)」を提案している。帰宅したら居間やキッチンなどの生活空間に足を踏み入れずに、そのままバスルームに直行し、着衣入浴を楽しみ、衣類は脱いだらすべてバスルーム脇の全自動洗濯機に放り込めば良いというわけだ。水洗いできない服を着ている場合はハンガーにかけるなどしておけばよい。家庭内での各種ウイルス等の感染症対策の一助にもなるということもウリにしてプロモーションしている。その一連の行動を就活生に実践してもらい、感想を述べてもらうということを一次面接で課している、社員だけのフィードバックでは足りないと実情があるのだろうか、それとも新卒の若い世代のデータが欲しいからか、理由はともかく客観的にみて思い切った珍しい選考方法であるので、にわかにマスコミの注目も浴び始めていた。

 早速、絵里子の面接がスタートする。皺一つない綺麗な真新しいリクルートスーツに無意識に視線を落とす。皺にならないように電車の中では座らずに立っていたが、それが無駄な努力、徒労であったことに今気づく。もうまもなく、全身ずぶ濡れになるのだから・・・。
 面接では一般的な質問などあたりさわりのないことを聞かれた。まだ最終面接があり、志願者に万一、決定的ともいえる人格的な欠点があればそこで落とせるので、今日の段階ではインタビューは形式的なもので、本来の目的は絵里子を含めた就活生たちによる「バスタイム」のフィードバックデータをもとにした商品開発にあるということを絵里子は理解していた。また同時に、早く「その時」を待ち望んでいた。

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 いよいよ、バスルームでの実践の開始だ。初めての就職活動での面接、初めてのリクルートスーツ着用、はじめての着衣でのずぶ濡れ体験・・・と絵里子にとってすべてが初めて尽くしであった。
 バスタブにはお湯が満たされていたので今すぐ入るのかと思ったら、まだ入らないらしい。考えてみれば自宅でもいきなりバスタブには入らず、まずはシャワーを浴びるか桶でお湯をくんでそれを身体にかけてからだ。ここでもその一般的な手順に従うようだ。リクルートスーツをシャワーでスカートの裾のあたりだけ濡らしてみたり、桶でくんだお湯を少しずつスカートにかけてみたりしてずぶ濡れになることに慣れていく。徐々にスーツを濡らしていくと、だんだんと身体全体が濡れたリクルートスーツに引き締められていき、重たさを感じてきた。

 
面接担当者に着衣入浴の率直な感想をレポートしたり、バスルーム全体の印象や、インテリアなどに対して感じたことなどを誠実に答えていった。そのせいか、面接担当者の絵里子に対する印象は上々だ。しばらくするといったんバスタブから出て涼んだ。そして面接担当者にシャワーをかけられた。自分でシャワーを浴びるのと人から浴びせられるのはまったく感覚が異なるのを感じた。それからまたバスタブに入ってはジャケットを脱いでブラウスとタイトスカート姿になった。ブラウス越しに下着が透けてしまうのが恥ずかしかったが、ジャケットを脱いで腕がかなり自由に動かせるようになり、上半身は裸であるかのような感覚に気持ち良さを感じていた。バスルームの中は、甘く優しいほのかなキンモクセイの香りが漂っている。アロマ効果でリラックス効果も抜群であることも細かく担当者に伝えた。服をきたままお風呂に入るという、一般的には非日常的に思われることが、絵里子にとっては日常的行為になってもおかしくないように思えてきた。バスタイムを生理現象とさほど変わらないものと位置づけていた絵里子にとって、生活の余白、つまりは娯楽と同じようなものと捉えることもできると感じ始めた。そのことも面接担当者に感じたままに伝えた。

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 面接が終わると、面接担当者からなんとその場で一次面接合格の旨を告知された。これまたなんとも変わった仕儀である。最終面接の日程等は追々連絡があるとのことだ。
 面接担当者とちょっと雑談をした際に、絵里子は今自分が着ているリクルートスーツが新品のものであること、今日が初めての就活面接であることなどを話すと驚かれた。
 「時間の許す限りゆっくりしてから帰ってください。想像以上に楽しんでもらえたようでこちらとしても大いに収穫がありました。ありがとうございました!」
 と面接担当者は言うとバスルームから出ていった。
 絵里子はすぐに着替えて帰って良いのであるが、このまま時計が止まってほしいような気分に浸っていた・・・。

2020年12月31日 (木)

留学前に二人で水かけ祭り…ストーリー公開

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 絵里子は約数か月後にタイへの語学短期留学を控えている。つい最近、大学主催の留学希望者を対象にしたオリエンテーションが開催され、そこで自分と同じようにタイに留学する予定の結愛という女子学生と出会い、意気投合した。留学先の大学が同じということではなかったが同じバンコク市内の大学ということで、留学した暁には一緒に家を借りてシェアしようということになり意気投合した。そして二人は仲良くなり親友となった。短期留学を前にして二人はよく会ってはランチをしたり、テスト勉強をしたり、遊びにいったりといつも一緒に行動するようになった。

 そんなある日の事、留学時は大学生も制服着用が義務付けられているという珍しい習慣の事や毎年四月にタイ国を挙げて開催される水かけ祭りという仏教国ならではの大きなイベントの話におよんだ。現地の女子学生たちは学校帰りに否応がなくずぶ濡れにされてしまうらしい。神聖な水を浴びることは有難いことであり、水をかける方も合法的に他人に水をかけられるのだ。二人も、水かけ祭りの時期は制服のまま参加する羽目になるらのだろうと想像した。

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 二人は留学に備えて既に何セットかの制服スカートとブラウスをインターネットで現地から購入していた。常夏の国なのでブラウスは毎日、スカートも二日に一回は洗濯しなくてはならないだろう。色々と話がはずみ、留学前に二人で水かけ祭りがどんな感じになるのか体験しようということになった。晩夏のある日、二人は留学時に着用する制服を着て、露天風呂のあるとある場所に行った。絵里子はなぜか長袖ブラウスに地面に着きそうなほどのロンづタイトスカート、結愛は半袖ブラウスに膝下のやや丈の長いタイトスカート姿であった。

 二人は真新しいお互いの制服姿を眺めながら意を決したようにバスルームへと歩み寄る。そしてシャワーをかけあたり、桶でお湯をすくってそれを掛け合って楽しむ。ブラウスはあっという間に濡れて下着が透けてしまった。なんとなく罪悪感を感じながらも二人はスカートやブラウスのいたるところに水を掛け合って全身をくまなく濡らそうとする。いっそのことお風呂に入っちゃえば一気にずぶ濡れになれるということで、二人でバスタブの中に仲良く浸かってみる。スカートの中に空気が入りブクブクと泡が出てきたり、濡れた服が体を引き締めたりと今まで経験したことない感覚を味わった。
 お互い水ではなく温かいお湯を掛け合っている上に、お風呂の中にもしばらく浸かっているので、体がだんだんあつくなってきた。

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 すると二人は相手のブラウスの一番上のボタンをはずし合った。お互いブラがチラッと見える程度になり、そこから空気が入って心地良い涼しさを感じた。バスタブに浸かりながら水を掛け合ったり、相手を中腰にしてお尻を突き出させてはそこに水をかけたりと、思いのまま自由に水かけ祭りの疑似体験をして楽しい時間を過ごすのであった。

 二人は服を着たままここまでずぶ濡れになるという経験は初めてだった。もちろん、服のままお風呂に入るなどついちょっと前までは考えてもみなかったことだ。しかし、二人は服のままお風呂に入った時の感覚が意外にも気持ち良いことを知ってしまった。
 絵里子と結愛はお互い言葉には出さないものの、また一緒にここに来るであろうことを予感していた。バスタブから出ると二人は手をつないで帰り支度をしようと露天風呂を後にした・・・。

2020年12月23日 (水)

ずぶ濡れの思い出…ストーリー公開

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 絵里子は社会人になってからというもの、仕事で多忙を極め、楽しみの一つとしている着衣水泳をする機会をなかなか持てずにいた。もうすぐ夏服から冬服へと衣替えとなる時期である。それだけ絵里子は時間がないことを物語っていた。
 普段、通勤ではスーツを着ているものの会社内では制服着用が義務付けられていた。会社の夏服制服は絵里子のお気に入りのかわいらしい制服であった。黒のマーメイドスカートに白の長袖リボンブラウス、グレーのチェック柄のベストである。絵里子は会社の顔ともいえる総務部の配属で、社内のみならず社外の取引先との接触もあり、制服の着こなしには日ごろから気を遣っていた。

 ある日の事、高校時代の友達から久しぶりに連絡がった。夏がもうすぐ終わってしまうので夏の最後の思い出に「例の遊び」をしに行こうという誘いのメッセージだった。「例の遊び」とは、絵里子と彼女の二人の間では着衣水泳の事である。二人は高校時代に同じ水泳部出身で、ひょんなことから二人は「着衣水泳仲間」になったのであった。

 というのも・・・高校三年生の時、引退前の秋季水泳大会後に後輩たちに悪ふざけで学校の室内プールに制服のセーラー服のまま突き落とされ、みんなでプールへの落とし合いをしたのであった。その経験をきっかけに絵里子とその友達は服のまま、それも制服やスーツといったような普段は絶対に濡らしたり汚したりしないように注意して着る服装のまま濡れることが、いつしか共通の趣味・遊びとなっていたのである。
 就職活動中には面接で何度かリクルースーツ姿でずぶ濡れになった絵里子であったが、大雨やゲリラ豪雨の日には、わざわざなんと私服からリクルートスーツに着替えてはずぶ濡れになって近所を歩いて一人で楽しんでいた。そして、帰宅してそのままお風呂に入ったりもした。しかし、プールで遊ぶとなると一人でいく勇気がなかなか持てずにいたのである。
 そして、雨の中のずぶ濡れ体験、着衣入浴を何度も繰り返しているうちに、新鮮味がなくなってしまったこともありいつの間にか服のままずぶ濡れになるという行為から遠ざかっていた。気が付くと夏も終わりに近づいていた。社会人になって仕事も忙しくなってきたせいもあり、ここ2カ月ほどは趣味である「ウェット活動」を忘れてしまっていた。
 ・・・そんな時に、高校時代の「着衣水泳仲間」からの誘いに絵里子は久しぶりに胸が躍った。

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 絵里子は当然、友達からの誘いを快諾した。就職先のとあるプール施工会社のプールで遊ぶことにした。社員の福利厚生の一環として予約さえすれば無料で家族や友達を誘ってプールを自由に使えるからだ。もちろん先約がないことが条件ではあるが、二人が希望する日は終日空いていたので予約を早々に済ませた。

 待ち合わせ当日、絵里子は何度も面接で着衣水泳をしてずぶ濡れにしたことのあるリクルートスーツを着てプールへ出かけようとしたが、会社の夏服制服を近々クリーニングに出すために自宅に持ち帰っていることを思い出した。会社の制服は、替えも一式支給されているので、ずぶ濡れにしても乾かしてからクリーニングに出せば何の問題もなかった。絵里子にとって、会社の制服でプールで遊ぶのは初めての経験だったので楽しみであった。
 
 会社の制服姿の絵里子は、プールサイドの椅子に座って友達がふざけて水をかけてくるのをうずうずしながら待っていた。すると友達は絵里子の期待通りにシャワーの水を勢いよく絵里子の制服のスカートめがけて攻撃した。徐々に濡れていくが、全身ずぶ濡れとまではいかなかった。
 今度は絵里子の反撃だ。友達に向かって手桶ですくったプールの水を何度もかけていく。水の掛け合いに飽きた絵里子はプールに入って遊びたくなってきた。
 「一緒にプール入ろうか。」
 二人は着衣水泳をしばらく楽しむと、絵里子はプールサイドでベストを脱いでブラウス姿になって再び着衣水泳を試みた。ベストを着ている時よりも上半身が動きやすくなり、のびのびと泳ぐことができた。しばらくすると友達に絵里子は話しかけた。

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 「高校時代の制服・・・実は今持ってるんだ。着替えて一緒に泳ごう。」
 「絵里子ったらずるいよ、私は制服持ってきてないよ。言ってくれれば私も持ってきたのに・・・あの時みたいに一緒に高校のセーラー服で泳ぎたかったな!」
 「私・・・プールの中で制服に着替えちゃおうかな!」
 すると、絵里子はプールの中央へと移動すると、友達に絵里子のカバンから制服を取り出すように言った。友達が絵里子の制服を取りに行っている間、絵里子はプールの中で今着ている会社の制服をブラウス、スカートと次々に脱いでいき下着姿になった。すると、胸の鼓動が高くなるのを感じながら友達に笑顔で呼びかけた。

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 「制服ちょうだい!」
 すると、友達はプールの中にまずは濃紺のスカートを投げ入れた。スカートを穿き終わると次に濃紺の長袖セーラー服、赤のスカーフが投げ入れられた。高校時代の冬服セーラー服に着替え終わると、当然のことながら既にずぶ濡れの状態だ。ずっしりと水にぬれた重たいセーラー服が絵里子の身体を締め付けていた。
 高校の水泳部時代にやったように、セーラー服のままクロールや平泳ぎをして懐かしい思いに浸った。友達はセーラー服で気持ちよさそうに泳いでいる絵里子を羨ましそうに眺めている。

 絵里子は泳ぎ疲れるとシャワーのあるところまで歩いていき、温水を頭から浴びて癒された。着衣水泳とはまた違った感覚が心地よい。
 晩夏の風が思いのほか冷たく感じる。今年はこれで着衣水泳も終わりであることを悟ると同時に来年へと想いを馳せるのであった・・・。

2020年11月 4日 (水)

講義後のひととき…ストーリー公開

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 母校の中学で教育実習中である絵里子は、あと1週間ほどで大学に戻ることになっている。約1ヶ月に及んだ教育実習も佳境に差し掛かっていた。
 例年とは異なる社会環境故に色々と実習の仕方なども通常とは違い大変だった半面、「着衣入浴」というものを初めて体験したことをきっかけに、楽しみの一つを獲得することができたと感じていた。実習では当然の事、生徒指導のスキルや授業のテクニックも磨くことが第一義的なことであり、実際、そのことにも励んだのであるが、絵里子にとっては何といっても「着衣入浴」というものを知ることができたのが一番の収穫だったのだ。

 教育実習生は当然、ベテラン女性教師のようにおしゃれなコーディネイトの服装はできない。おしゃれをする場ではなく、教育実習の場であり、ベテラン教師から色々と教わる場であるわけだから、当然のことながらスーツ着用である。一般企業の就職活動とはことなるので、スーツであれば色やデザインはある程度各々の裁量に任されていたので、黒のリクルートスーツを着る日もあるが、白やベージュ、ライトグレーなどのスーツを着て気分転換も兼ねて可能な限りのおしゃれで個性を表現しようとしていた。とはいえ、相手が思春期の中学生と言うこともあり、あまり大胆なデザイン、極彩色のスーツは控えることとなった。必然的にオーソドックスなデザインと色合いのスーツを着用することとなる。

 絵里子は、今日は朝から午後まで昼休憩をはさんで4つの授業が控えていた。4連続の授業は教育実習中でも初の経験であったので多少の緊張があった。そして、今日は黒のリクルートスーツではなく、ライトグレーのスーツを着用して実習に臨んだ。
 朝から夕方近くまで、休憩以外はずっと立ち通しで声を張り上げて講義をおこなっていたせいもあり、これまで経験したことのない疲労感に襲われた。男子生徒からの興味本位のくだらない質問への対応や、若い女子教師に対してはありがちな、からかいじみた行為への対応などもあり今日だけでもストレスがかなりたまったように感じていた。
 最終講義の後に日報をつけると、書類を整理し指導を受けている男性教師との教務ミーティングがあった。それを終えると、急いで帰り支度を始めた。そして、今日は他の実習生たちとの女子会を疲労が激しいということを口実に断り、一人で「ある場所」に向かった。

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 もう少しで黄昏時をむかえようとしていたので、絵里子は足早に例の場所に向かった。そこは、何度も「着衣入浴」をするためだけに行った施設であった。今日はそこの露天風呂に入ろうと考えていた。朝からの4連続授業の後の疲れを吹き飛ばそうと、昨日から密かに考えていたことであった。
 バックの中を覗き、着替えの下着のセットと薄手の水色ワンピースが入っていることを確認した。着替えといってもそれだけだったので、いつものバックはそれほどかさばってはいなかった
。施設に着くと、今着用しているライトグレーのスーツのまま着衣入浴を始める。

 一人しかいないのに、先日リモートでおこなった「着衣入浴レポート」のように、一人で何やら語りながらスーツを少しずつ濡らしていく。勢いよくジャグジーからお湯を出し、しばらくしたらバスタブの足場にお尻を付いて座ってみた。すると、ちょうど膝の位置までお湯が浸っていた。スカートのおしりはもうずぶ濡れであるが、スカートの前面はまだ濡れていない。しかし、水面ぎりぎりまでお湯が迫っていてもう少しでスカートが水没しそうになる。
 絵里子は成り行き任せにするまいと、自分に向かってお湯をバシャバシャとかけて濡らしてみた。するとスカートもジャケットもかなり水がかかり、濡れた箇所がライトグレーから黒っぽく変色していった。その様子を自分で観察しながら、スーツが濡れていくことを楽しんだ。そして、お尻を浴槽の底につけてみると、いっきに肩までお湯の中に身体が浸ってしまった。温かいお湯に守られている感覚はなんともいえないほど気持ちよかった。
 小一時間前までは、母校の生徒たちの前で・・・このスーツを着て授業をしていた自分の姿をゆっくりと思い出し、その姿と今の状態のギャップ、身体が受けている感覚の差異を一人堪能していた。

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 ジャケットを着たまま入浴していると、当然ではあるが暑くなってきた。それもそのはず、黄昏時とはいえ真夏なので露天風呂の外気温まだ高い、その状態での着衣入浴だから絵里子の体感温度はかなりのものに違いなかった。ジャケットを脱いでブラウス姿になると意外にも丁度よくなった。ここには誰もいないはずなのに、ブラウス越しに透けて見える下着を確認すると思わず条件反射的に胸を両手でおさえてしまう。

 そんな自分のしぐさに思わず笑ってしまう絵里子であった。しばらく入浴していると、今日の講義実習の疲れもいつのまにか忘れてしまっていた。実のところ、この着衣入浴によって絵里子は快楽に身を任せていた。ドーパミン、エンドルフィン、セロトニンなどの物質が絵里子の脳内に分泌されていた。
 陶酔感に浸りながら、絵里子は着衣入浴を心行くまで楽しもうとしているのであった・・・。

2020年10月 1日 (木)

某組織の最終選考…ストーリー公開

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 就職先の業界にこだわりがない絵里子は、どこでも就職できれば良いと、なりふりかまわず色々な企業や組織体の面接を受け続けている。先日はプール施工会社の面接を受け、自分の趣味のWAMの1つである着衣水泳を面接官に披露してアピールするという行動に出たが、それが功を奏したのか次の選考に進むことになった。
 今日も、先日と同じプールにいるが、面接の主催は異なる。絵里子は先日、プール施工会社の面接の際に、面接官からプールは有料で他の企業や組織体に貸し出されていることを聞いたので、奇特にも借主となっているところを調べたのであった。社員研修や福利厚生で使用することが多かったが、中には何やら怪しげな組織が、なんとそのプールを使って採用活動を行っていることを偶然知った。そして、書類選考や組織の本部事務所での面接を経て、今日はその某組織の最終選考のために、先日と同じプールにいるのであった。

 最終選考の内容は秘密となっていたが、絵里子を含む志願者たちはプールサイドまで呼び出されて行う選考が大体どのようなものかは察しがついていた。察しがついていたが、着替えを持ってくることは認められていなかった。着替えなしの状態で、リクルートスーツ姿でずぶ濡れになることが要求されていることを意味した。
 

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 最終選考はまずプールサイドでの面接だ。
 「青野絵里子さん、何があっても動じずに質問に答えていってください。」
 面接官が質問を絵里子に投げかけ、それに応答しようとすると、突然、勢いよくシャワーの水を頭からかけられた。スーツに視線を落とすと、みるみるうちにリクルートスーツが濡れていくのが分かったが、絵里子は気にするそぶりをみせないように面接官の質問に淡々と答えていく。
 いくつかの質問に答えている間、シャワーを浴びせられたせいで、リクルートスーツはずぶ濡れになっている。

 次に面接官はプールの中に入るように指示を出した。水中訓練と見立て、
プールの中でできるだけ速く歩行したり、できるだけ長い間、潜水したりすることが求められた。服を着たままという動きにくい状態でも慌てず行動できるかを観察する意図が面接官にはあるようだ。絵里子のこうした行動を点数化して採点しているように見えた。
 絵里子は就職先はどこでも良いと思っていたが、この組織から内定をもらった暁には、スーツ姿でずぶ濡れになったりする機会が多くあることを思うと、今では本気で内定を狙っていた。水中歩行や着衣水泳にも熱心に取り組み可能な限り上手く遂行しようと努力した。ジャケットも着ているので泳ぎにくいが、クロールや平泳ぎ、背泳ぎなどを披露した。これには面接官も驚き、高い評価を与えた。

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 「では、今度はジャケットを脱いで泳いでみてください。」
 ジャケットを脱いで下着が透けた状態でも恥ずかしがらず、何事もないかのように動じずに行動できることを試されていると絵里子は悟った。
 今まで同様に、淡々と泳いで見せた。動きやすくなったせいか先ほどまでよりもスムーズに綺麗なフォームで泳いでいる。ここでも面接官の評価は高かった。

 「最後にジャケットを浮き輪代わりにして浮けるかやってみてください。」
 海や川、貯水槽などにスーツ着用のまま任務中に入水したり、アクシデントで落ちた場合などは、ジャケットをすばやく脱いで動きやすい状態になる必要がある。そしてジャケットをただ脱ぐだけではなく、それを活用してしばらくその場で浮いて救助を待つなり、自力で安全な場所に移動することが要求される。こうしたことも想定し、最終選考ではサバイバル能力のレベルも試されているのであった。
 これには絵里子はてこずった。面接官にコツを教えてもらってようやくジャケットにうまく空気を入れて浮き輪代わりにし、体を浮かせることができた。
 ここでは失点は免れないが、着衣水泳での加点でどこまでカバーできるかで絵里子の運命が決まるといっても過言ではなかった。かなりシビアな判定になることが推察できる。

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 「これで最終選考は終わりです。さむいでしょうから、あちらで温かいシャワー浴びてお帰り下さい。」
 と面接官は言うと、それ以上な何も言わず会場を後にした。なんともそっけない対応だ。お帰りくださいとは言っても、ずぶ濡れのリクルートスーツで帰るという過酷な状況に置かれている。
 とはいえ、この組織に入隊したら、訓練や任務に就いた際には、こんなものとは比較にならない程の状況が待ちかまえていることを絵里子は覚悟していた。秘密任務を担う女性隊員は、スーツ姿で大雨や嵐の中でずぶ濡れになりながら行動したり、時にはスーツが泥だらけになったりすることもあるらしい。絵里子にとってはWAMの実践をしながら仕事に従事するという、願ったりの環境となるが、この願望を知っている者は誰もいない・・・。

2020年9月25日 (金)

ずぶ濡れキックボクシング…ストーリー公開

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 絵里子はタイへの短期留学の際に、ムエタイ女子のスパーリングを観戦した時、すぐにその魅力にはまり、自分もやってみたいと思ったのであった。
 絵里子は、タイでのそこそこ名の知れたムエタイ女子に、レッスンを受けた。一見、キックボクシングのように見えるが、ルールも構えも異なるということだった。しかし、絵里子は日本に戻ってからキックボクシングを本格的に始めようと思い、まずは、ベースとなる部分は同じなので本場のムエタイを学ぼうと思ったのであった。

 日本に戻ってきてからというもの、アスリート女子である絵里子は今まで真剣にやっていたヨガに加えて、キックボクシングもジムで習い始めた。そして、ジムのない日は、ヨガスタジオの方に行き、屋上で涼しい風と日光を浴びながら一人でキックボクシングの練習をする日もあった。
 練習の甲斐もあり、構えの姿勢も様になってきた。ヨガ道場のインストラクターも昔、ボクシングをやっていたこともあり、時々スパーリングの相手になってくれた。

 絵里子は、短期留学前にすでに第一志望の企業から内定をもらっていたので、就職活動は終えている。しかし、今日は、内定先の会社のオリエンテーションだった。内定式も終え、新入社員同士の親睦を図るというイベントだ。当然、参加者はリクルートスーツ姿だ。絵里子も内定を決めた最終面接で着ていた縁起のいい黒の2つボタンリクルートスーツで参加した。

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 オリエンテーションの帰りに、ヨガスタジオに立ち寄ることにした。インストラクターとヨガレッスンをする予約と屋上でのスパーリングをする日時の調整をしようと思ったからだ。スタジオにいくと、インストラクターはたまたま休憩中でくつろいでいた。
 「絵里子さん!どうしたんですか?

 「あの・・・次のヨガレッスンの日程決めようかと。あとついでにスパーリングもお願いできる日もお聞きしようと思いまして。」
 「予約なら電話かメールでいいのに。あっ、でも絵里子さんに明日にでも連絡しないといけないことがあったので、ちょうどよかった!」
 「(・・・?)」
 「実は、急なんですけど、私、今週いっぱいでここを辞めて故郷に戻ることになりました。親が最近体調がすぐれず入院してしまって・・・親の面倒をいつでも見られる地元でヨガスタジオを持とうかなと。」
 「・・・先生!私はどうすればいいんですか?」
 「ここのスタジオには他にも優秀なインストラクターがいるから大丈夫です!それに絵里子さんだって、もうじきインストラクターの資格取れるから、ここも卒業でしょ?」
 「そうじゃなくて、スパーリングのことを言ってるんです!」
 「ああ、そうですね・・・他のインストラクターだと・・・。まあ、でもそこは今通っているジムで今まで以上にみっちりやれば問題ないですよね?」
 「それはそうなんですけど・・・、先生とのスパーリングできなくなるの寂しいです!・・・先生、私は来週までここに来られないので、今週いっぱいで辞める先生とはもうスパーリングできませんね。最後のお願いなのですが、ちょっとだけでいいので、今からお願いできないでしょうか?」
 「まあ・・・良いですけど。絵里子さん、グローブはロッカーにあるんだろうけど、ウェアはあるんですか?」
 「ありません。ちょっと動きにくいかもしれませんが、このリクルートスーツのままやります!今日を逃したら先生とはもうスパーリングできないですから。では、お願いします!」
 「もう始めますか?」
 「はい、お願いします!」

 絵里子と先生は、いつものようにスタジオの屋上に行き、スパーリングを開始した。
 「先生!遠慮なく、いつものようにお願いします!」
 「いつものようにって・・・リクルートスーツなのにいいの?」
 「はい、もうリクルートスーツは必要ないですから。思いっきりいつも通りやります!」

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 絵里子は炎天下、スパーリングであっという間に汗でびっしょりになってきた。そうなると、いつも先生が絵里子の身体をクールダウンさせるためにシャワーで冷水をかけるのが習慣となっていた。絵里子の希望通り、今日もいつものように頭からシャワーをかけていく。雨の中、傘もささずに歩いているかのように、リクルートスーツは少しずつ濡れていく。絵里子は身体が涼しくなったようで、ギアを1段階上げた。
 くるりと1回転して脚を高く蹴り上げた。膝丈のタイトスカートが太腿からお尻のあたりまで捲れ下着があらわになるが気にせず練習に打ち込んでいる。しばらくすると、スーツはジャケットもタイトスカートもびっしょり濡れてきた。水を含んで重たくなったうえに、タイトスカートの裏地が脚や太腿にぺったりと張り付き動きずらくなってきた。しかし、絵里子は、先生との最後のスパーリングを楽しんでいる。
 
 再びくるりと体を回転させて先ほどとは反対の脚を高く蹴り上げる。タイトスカートが太腿に張り付いたまま、脚を大きく蹴り上げたためか、「ビリッ」と鈍い音がシャワーの音の中に混じり合った。
 何度も同じようなことが繰り返されていくうちに、絵里子のリクルートスーツはブラウスや下着までびしょ濡れになるだけでなく、タイトスカートのスリットが徐々に破けていった。気が付くとスリットが大きく裂けていた。軽く脚を広げただけでもお尻があらわになってしまうほどだった。
 スカートが破けて脚の可動域が広がったこともあり、絵里子のキックに切れが出てきた。パンチ、キック、パンチ・・・と、ほどよい按配のコンビネーションでテンポよく練習は進んでいく。

 「絵里子さん、いつものようにバスタブにも入る?」
 「はい、もちろんです!(笑)」
 先生がバスタブにお湯を溜めている間に絵里子はリクルートスーツのままシャワーを浴びる。そして、後ろを見るとタイトスカートのスリット部分は想像以上に裂けていた。当然、修復できるレベルではないので二度と穿けない状態であることは分かっている。
 「お湯、溜まったよ!」
 「はい、今行きます!」
 バスタブにお湯がなみなみに溜まったらしく、絵里子はリクルートスーツ姿のままバスタブの方へと移動する。そして、そのまま湯船に浸かる。
 「(この感覚、なんか懐かしいな~。)」
 数か月前、就職活動中にこのリクルートスーツでずぶ濡れになったことを思い出していた。レッスンに遅刻して先生に罰でシャワーをかけられたりした際に、ウェアを忘れていてリクルートスーツのまま罰を受けたのであった。

 今日は、罰というわけではなく、インストラクターの急な退職という絵里子にとっては不可抗力的な偶発的要因によって起きたことではあるが、絵里子自身が望んでやっていることでもあった。もっと言えば、潜在的に絵里子がこうしたことを望んでいる(あるいは望んでいた)とも考えられた。

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 バスタブに浸かると、タイトスカートのスリットがかなり裂けていることもありスカートの布地がヒラヒラと水面に漂っている。スカートの生地の合間からは下着が時折、見え隠れしている。絵里子は後先のことなど考えていなかった。最悪、インストラクターからウェアなり何か服を借りて後日返せばよいだけだ。
 グローブもはめたままリクルートスーツでお風呂に入っているという何ともシュールな光景にインストラクターは、笑いながらスマホで写真を撮っている。
 「先生、最後にもうちょっとだけいいですか?」
 「構いませんよ。」
 絵里子は、バスタブから出ると、再び練習を再開した。さすがにお風呂に入ってどっぷり水に浸かったせいでスカートが先ほど以上に脚や太腿にぺったりと張り付いている。どうせならもっとスリットを破いて、動きやすい状態にしようと考え、立った状態で脚を大きく開いたり、膝を大きく上げたりしてスリットの破け具合をさらに深くした。

 そして、本当に最後のスパーリングをおこなった。ボクシングウェアを着ているかのような素早い足さばきに、パンチの応酬、自分の身長を超える程のハイキック・・・。

 先ほどまでオリエンテーションで着ていた時はクリーニングしたばかりで皺もなく綺麗な状態だったリクルートスーツがずぶ濡れになり、スカートはボロボロである。しかし、絵里子は様々な感慨を催しながら笑顔で充実感に浸っていた。

2020年8月18日 (火)

着衣入浴リモート実習…ストーリー公開

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 絵里子は教員免許取得の一環として母校の中学で教育実習中である。今年はプールの使用ができないため「着衣水泳」が中止となり、自宅などの浴室での「着衣入浴」が体育の授業として採用されている。
 先日、絵里子は友達と一緒に、ある施設に課題の実習レポート作成のために出向き、実習で普段着用している黒のリクルートスーツを着て初めて着衣入浴というものを体験した。その新鮮な感覚を素直にレポートにまとめた。本来であれば実施されるはずであった「着衣水泳」が水難事故、水害などの不測の事態に対処するために必要不可欠であることを「着衣入浴」をして学んだことを簡潔に論じた。そのレポートに対し、実習生の指導にあたっている主任のベテラン教師からの評価が上々であった。

 そのベテラン教師は、レポートの評価が最もよかった絵里子に対して特別実習を依頼し、絵里子は着衣入浴の楽しさを感じていたこともあり特別実習を受けることを快諾した。
 今回は最初からジャケットを脱いでタイトスカートとブラウスの状態で着衣入浴し、ジャケットを着た状態との違いを中心にレポートしてほしいとのことであった。とはいえ、これは正式な教育実習ではなく、ベテラン教師からの個人的なプライベート実習である。前回のようにレポート用紙にまとめるには絵里子の負担となるので、絵里子は前回のように友達と一緒に浴室で着衣入浴し、その様子を友達にビデオで撮ってもらいながらライブでリモート実習することを提案した。ベテラン教師もそのことに納得し、お互いの日程を調整してリモート実習を行うことになった。

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 リモート実習当日、絵里子は友達とこの前と同じ施設に向かった。今日は教育実習で着用しているリクルートスーツではなく、ライトグレーのタイトスカートにサックスのブラウスだ。モニターの向こうのベテラン教師にレポートする際に濡れ具合も含めて分かりやすく説明できるようにという絵里子の心遣いであった。
 ただ、男性であるベテラン教師に対してブラウスが濡れて下着が透けてしまう様子を見せなくてはならないことがちょっと恥ずかしいと思った。
 しかし、着衣入浴の楽しさを知ってしまった絵里子にとって、そのことよりも着衣入浴を楽しめることの方が勝っていた。

 友達がビデオのスイッチを入れた。そのことは、リモート実習の映像をベテラン教師に対してライブで配信開始したことを意味した。
 お湯で満たされたバスタブの中に絵里子は身体を少しずつ沈めていく。スカートの裾が水面ぎりぎりの位置まで到達した。濡れた箇所がライトグレーから黒っぽく変色していくのに多少時間がかかる。まだ完全に生地がお湯を吸収していないからだ。
 しかし、徐々に絵里子はバスタブの中に身体を入れていくといつのまにか下半身はもちろん、水面が胸のあたりにまで到達していた。時間が経つにつれて、先ほどまで明るい色のグレーだたタイトスカートが黒に近いグレーに染まっていた。

 そして、スカートの濡れ具合や、脚へのまとわり具合、ブラウスが濡れていく様子、体への張り付き具合など、細部まで自分の感じたことをモニターの向こうの教師に笑顔で報告する。

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 途中なんどか立ち上がって着衣の濡れ具合の様子をじっくり見せながら今の感覚などを話したり、シャワーを自分で浴びたり、友達にかけてもらったりして、終始楽しみながら着衣入浴のリモート実習を終えた。
 もちろん、モニターの向こうの教師からの評価は、これだけのものを観せられては、大絶賛であった。途中まではレポートしてほしいことを指示していたが、途中からは指示出しがなくなっていた。実習であることを忘れ、モニターにくぎ付けになっていたことを物語っていた。

 絵里子は、また一つ、着衣入浴の醍醐味を会得した。
 それは、自分が楽しむだけでなく、誰かに「観られていることの快感」「観ている相手にも楽しんでもらいたい」という感覚であった。

2020年8月 6日 (木)

履歴書の秘密…ストーリー公開

 今日、絵里子は、とあるプール施工会社の面接に臨もうとしていた。就職先の業界にこだわりはなく、どんな企業体であろうと組織体であろうと就職できればよいと考えている。プール施工会社にエントリーした理由は、就職できたらいつでもプールで遊べるのではないかという安直な思いからであった。

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 面接の場は、一般的な会場ではなく、プール施工会社らしく自社の施工したプールがあるモデルハウスであった。面接では、「志望動機」は月並みな質問として聞かれたが、「別荘やマイホームにプールのある意義」や「プールにまつわる思い出」など一般的な企業などの面接とはかなり異なった質問をされた。
 また、ここのプールは有料で企業や組織に貸し出され、その面接や研修などに使用されることもあるとのことだ。今後の活用方法などマネタイズのアイデアなども質問された。
 絵里子はこうした質問に淡々と的確に答え、その内容といい、威風堂々とした受け答え方といい、面接担当者を感心させた。

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 面接官は履歴書のある項目に目が留まった。
 趣味の項目に「WAM」とアルファベット3文字が記載されていたからだ。当然のことながら面接官が絵里子に問いかける。
 「WAMとは何ですか?私は初めて聞く言葉ですが。」
 「ウェット・アンド・メッシーの略です。その解釈の外延は人によって異なるのですが、私は服を着たままの状態でお風呂やプールに入ってずぶ濡れになったり、クリームなどの食材まみれになって汚れたりすることととらえています。そして、私は趣味としてそのことを実践して楽しんでいます。」
 面接官はあっけにとられたような顔をしている。絵里子は、予定通りだと思い、笑顔でプールを指しながら言った。
 「今からそこのプールで実践したいと思います!」
 「今?リクルートスーツのまま?帰りどうするの?」
 「大丈夫です!着衣水泳がどのようなものかぜひご覧ください!」
 面接官はこれから繰り広げられる突然の出来後に戸惑っているが、興味をそそられてもいるようだ。

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 「では始めます!」
 絵里子はゆっくりとプールの中に入っていった。真夏とはいえ、今日は気温が低く、プールは温水ではないのでかなり水は冷たかった。想定外であった。
 しかし、絵里子は面接官にインパクトを与えて内定を勝ち取るための作戦を遂行させるために寒さを我慢して、まずは水に慣れようとプールの中をしばらく歩行した。そして、肩まで水に浸かって泳ぎ始めた。
 しばらくするとプールサイドに上がり、プール脇に設置されているシャワーで水を出し、なんと面接官に水を頭からかけてもらうという度胸ある行動に出た。

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 シャワーの水を遠くから頭の方に向かってかけてもらうと、まるで雨に打たれているかのような気分になった。ウェット好きな絵里子は、日頃、会社帰りなどに雨が降った時は傘をささずにずぶ濡れになって帰宅するのが常であった。今日は久しぶりにリクルートスーツ姿でずぶ濡れになり、その濡れた感触を楽しんでいた。
 「泳ぎやすくなるためにジャケットを脱いでもう一度泳がせていただきます!」
 そう発すると、絵里子はジャケットをゆっくりと脱いでいく。濡れたブラウス越しに黒い下着がくっきり透けて見える。面接官はあえて凝視こそしていないが盗み見しているのは間違いないだろう。これで、第一次面接突破は確実だ。絵里子はダメ押しとばかりに、ブラウス姿でプールに入って泳ぎ始めた。
 ジャケットを着た状態よりも格段に泳ぎやすいので平泳ぎやクロールを披露した。そして、潜水しながら泳いだり、潜ったりもして見せた。この場が面接であることをすっかり忘れてしまう光景である。

 絵里子は満足した表情でプールから上がると、面接官に先ほどとは異なるシャワーの設置場所を案内された。温水シャワーだ。冷えた体を温水を頭から浴びて温めた。このまま時計が止まればよいのにと思える程とても気持ちよく感じた。

 「着衣水泳はこんな感じです。いかがでしたか?」
 絵里子は、このプールでまた着衣水泳ができることを願いながらずぶ濡れのリクルートスーツ姿のまま会場を後にした。

2020年7月 3日 (金)

就活女子の息抜き…ストーリー公開

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 絵里子は就職活動でいくつか教育関係の会社の面接などを受ける傍ら、中学国語科の教員免許取得のために教育実習生として母校で実習中である。
 実習生と言えども、授業を受け持つだけでなく、生徒たちへの応対や指導報告書の作成、さらには先輩教師などとの付き合いなどストレスがたまる日々を過ごしていた。
絵里子にとって学校現場の環境は想像以上に大変なもので自分に教師職が務まるのか不安であった。

 そんなある日、絵里子にとって聞きなれない単語が耳に入ってきた。「着衣水泳」という言葉だ。話を聞いていると、この学校では毎年、梅雨時のちょっと前の時期に、生徒たちは制服姿のまま、教員は授業をしているときの服のままプールに入って泳ぐというのだ。この地域は5月ともなればプールでの水遊びや海水浴ができるほど暖かい。
 近年、ゲリラ豪雨による浸水被害や洪水といった災害が増えてきたうえに、学校周辺には海、川、溜池などがあるため、通学・通勤時に生徒や教師が誤ってそういった場所に落ちてしまっても対処できるようにと、プールで着衣水泳をするのが慣例となっているらしい。

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 しかし、今年は事情が違う。人が密集するのを避ける必要があるとのことで、この小さな田舎町でも当面はプールの使用が禁止となっている。そのため、着衣で水に浸かったときの感覚を自宅で体験するために、「着衣入浴」することが課題として義務付けられることになった。
 生徒は制服のまま、教師は学校でよく着る服装のまま自宅でお風呂に入り、その時の感覚を自分の言葉で配布された用紙に記入しレポートすることになった。教育実習生も例外ではなかった。実習生達は「学校でよく着る服装」という条件に照らし合わせると、必然的に実習で着用するリクルートスーツ姿で課題に取り組むことになる。

 この奇異な課題に学校の生徒や教師たちはこれといった違和感もなく受け入れている反応であるが、初めて知ったに等しい教育実習生たちは戸惑っていた。
 しかし、絵里子は以外にも楽しそうな課題だと感じた。スーツのまま入浴するという初めての行為が何かこの実習中にたまっていたストレスを着衣入浴という非日常的な体験をすることによって解消できるのではないかと考えたのであった。

 平日は忙しいため、課題の「着衣入浴」のレポート作成は、実習が休みである土日に取り組むことにした。土曜の昼、良い天気だったので、露天風呂のある場所に教育実習に参加している仲の良い友達と一緒に出かけることにした。
 お互い昨日まで実習で着ていたスーツである。一般企業への就職も視野に入れているので、二人とも黒のリクルートスーツだ。絵里子はリクルートスーツ姿でお湯のはられたバスタブの前に立つと何とも言えない感覚になった。いざ着衣入浴をするということになると一瞬、躊躇する気持ちが起きた。
 「早くしてよ、絵里子から先に入るんでしょ?」
 友達の言葉に促されて、いよいよ意を決してリクルートスーツのままお風呂に入るという初めての体験をしようとしている。心臓の鼓動が早くなり、何とも言えない感覚が絵里子を包み込む。

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 やるしかなかった・・・というよりも、求めていた感覚・・・非日常的感覚だった。
 下半身から少しずつバスタブの中に入る。表地が毛100パーセントの素材の為、スカートの裾はすぐにお湯を吸い込んで濡れていった。濡れた箇所が光に反射するので濡れているということがはっきりと分かる。
 スカートがすっぽりお湯につかったところで勢いよく全身をバスタブに沈めた。ジャケットもずぶ濡れである。リクルートスーツ姿でお風呂に浸かった感想を友人に話す。その言葉がすべてそのまま着衣入浴という「課題」のレポート作成に使える的確かつ率直な感想であった。

 しばらくし、ジャケットを脱いでみた。すると、想像以上にお風呂の中でも腕が動きやすくなることが分かった。ジャケットを着ている時との違いを友達に向かってレポートする。次に室内のバスルームから露天風呂へと移動した。
 最初はジャケットも着たままの状態で入浴した。屋外ということもありやや涼しい感じがし解放された気分にもなった。とてもリラックスすることができた。
 しばらくすると暑くなってきたのでジャケットを脱いでみた。先ほどと同じように、やはりブラウス姿の方が体が動きやすく、心地良い感じがした。タイトスカートにブラウス姿で入浴することがこれほど気持ちよいのかと、絵里子は意外な発見をするとともに、こうした着衣入浴が強制を伴った「課題」のためではなく、自発的な楽しみとして行っていくであろうことを予感した。
 絵里子にとっての楽しみ、就活中の息抜きにもなり、ストレス解消になることを確信したのであった。

2020年6月26日 (金)

留学後に大学制服で…ストーリー公開

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 絵里子は就職活動で第一志望の会社から内定をもらい、あとは授業の単位を落とさず卒論さえ提出すれば良い状態になり精神的に開放された。
 得意のスポーツや趣味の旅行に残りの大学生生活を楽しもうと考えていた。新たなスポーツとの出会いと旅行、そして少しばかりの勉学を同時に達成しようと、絵里子はタイへの短期留学を終えたばかりであった。現地で絵里子をひきつけたあるスポーツがあり、そのスポーツにも最近は励んでいる。しかし、今日はヨガのスタジオに久しぶりに行く。そして「あること」をするために着替えを持って出かけようとしていた。

 以前、就職活動中、リクルートスーツ姿でヨガの先生に特訓を受ける際、シャワーをかけられたり、スーツのまま入浴したときの意外ともいえる解放感と気持ちよさを思い出し、今日もまた着衣のまま「ずぶ濡れ」になるためだけにスタジオに向かうのであった。
 今日はリクルートスーツではなく、タイ留学の際に大学で着用を義務付けられていた制服にした。もう着る機会はないだろう。深いバックスリットの入ったロングタイトスカートと半袖のパツバツブラウスだ。

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 スタイルの良い絵里子が着用すると非常に良く似合う。スタジオの屋上に行くと、早速、自らシャワーを浴び全身を濡らしていく。タイトスカートもブラウスも濡れた箇所は日に当たって輝いているのでよくわかる。
 晴れた気温の高い日なので水を浴びると気持ちが良かった。そして、床の上にうつ伏せになったり仰向けになったりしながら、スタジオの先生にシャワーをかけてもらう。勢いよくおしりや胸、背中、などにシャワーの水がかかると冷たさと水圧の刺激が程よい気持ちよさを絵里子に与えた。

 シャワーを浴びた後は着衣入浴だ。タイトスカートもブラウスも体にフィットしているため、入浴すると体を引き締められるような感覚になった。タイトスカートはヒップから太物の部分がシャープなのでほとんど脚を自由に動かすことができない。
 留学中に着ていた大学の制服のまま入浴するというのは、何とも不思議な気分だった。留学中に何度かスコールに遭遇して濡れたことがことがあったが、ずぶ濡れになるほどではなかった。しばらくの間、着衣入浴を楽しんだ。

 露天風呂とはいえ、暖かいお湯にしばらく浸かっていると暑くなってきたので、絵里子はバスタブから出て、少し涼んだ。
 そしてまた最後にシャワーを浴びることにした。最初にシャワーを浴びながら制服を濡らしていった時と違って、今はすでに全身ずぶ濡れ状態だ。そこにさらにシャワーをかけていくのはなかなかシュールな体験であった。心地良い風を受けながら、絵里子は徐々に開放的な気分になっていった・・・。