就活女子の息抜き…ストーリー公開
絵里子は就職活動でいくつか教育関係の会社の面接などを受ける傍ら、中学国語科の教員免許取得のために教育実習生として母校で実習中である。
実習生と言えども、授業を受け持つだけでなく、生徒たちへの応対や指導報告書の作成、さらには先輩教師などとの付き合いなどストレスがたまる日々を過ごしていた。絵里子にとって学校現場の環境は想像以上に大変なもので自分に教師職が務まるのか不安であった。
そんなある日、絵里子にとって聞きなれない単語が耳に入ってきた。「着衣水泳」という言葉だ。話を聞いていると、この学校では毎年、梅雨時のちょっと前の時期に、生徒たちは制服姿のまま、教員は授業をしているときの服のままプールに入って泳ぐというのだ。この地域は5月ともなればプールでの水遊びや海水浴ができるほど暖かい。
近年、ゲリラ豪雨による浸水被害や洪水といった災害が増えてきたうえに、学校周辺には海、川、溜池などがあるため、通学・通勤時に生徒や教師が誤ってそういった場所に落ちてしまっても対処できるようにと、プールで着衣水泳をするのが慣例となっているらしい。
しかし、今年は事情が違う。人が密集するのを避ける必要があるとのことで、この小さな田舎町でも当面はプールの使用が禁止となっている。そのため、着衣で水に浸かったときの感覚を自宅で体験するために、「着衣入浴」することが課題として義務付けられることになった。
生徒は制服のまま、教師は学校でよく着る服装のまま自宅でお風呂に入り、その時の感覚を自分の言葉で配布された用紙に記入しレポートすることになった。教育実習生も例外ではなかった。実習生達は「学校でよく着る服装」という条件に照らし合わせると、必然的に実習で着用するリクルートスーツ姿で課題に取り組むことになる。
この奇異な課題に学校の生徒や教師たちはこれといった違和感もなく受け入れている反応であるが、初めて知ったに等しい教育実習生たちは戸惑っていた。
しかし、絵里子は以外にも楽しそうな課題だと感じた。スーツのまま入浴するという初めての行為が何かこの実習中にたまっていたストレスを着衣入浴という非日常的な体験をすることによって解消できるのではないかと考えたのであった。
平日は忙しいため、課題の「着衣入浴」のレポート作成は、実習が休みである土日に取り組むことにした。土曜の昼、良い天気だったので、露天風呂のある場所に教育実習に参加している仲の良い友達と一緒に出かけることにした。
お互い昨日まで実習で着ていたスーツである。一般企業への就職も視野に入れているので、二人とも黒のリクルートスーツだ。絵里子はリクルートスーツ姿でお湯のはられたバスタブの前に立つと何とも言えない感覚になった。いざ着衣入浴をするということになると一瞬、躊躇する気持ちが起きた。
「早くしてよ、絵里子から先に入るんでしょ?」
友達の言葉に促されて、いよいよ意を決してリクルートスーツのままお風呂に入るという初めての体験をしようとしている。心臓の鼓動が早くなり、何とも言えない感覚が絵里子を包み込む。
やるしかなかった・・・というよりも、求めていた感覚・・・非日常的感覚だった。
下半身から少しずつバスタブの中に入る。表地が毛100パーセントの素材の為、スカートの裾はすぐにお湯を吸い込んで濡れていった。濡れた箇所が光に反射するので濡れているということがはっきりと分かる。
スカートがすっぽりお湯につかったところで勢いよく全身をバスタブに沈めた。ジャケットもずぶ濡れである。リクルートスーツ姿でお風呂に浸かった感想を友人に話す。その言葉がすべてそのまま着衣入浴という「課題」のレポート作成に使える的確かつ率直な感想であった。
しばらくし、ジャケットを脱いでみた。すると、想像以上にお風呂の中でも腕が動きやすくなることが分かった。ジャケットを着ている時との違いを友達に向かってレポートする。次に室内のバスルームから露天風呂へと移動した。
最初はジャケットも着たままの状態で入浴した。屋外ということもありやや涼しい感じがし解放された気分にもなった。とてもリラックスすることができた。
しばらくすると暑くなってきたのでジャケットを脱いでみた。先ほどと同じように、やはりブラウス姿の方が体が動きやすく、心地良い感じがした。タイトスカートにブラウス姿で入浴することがこれほど気持ちよいのかと、絵里子は意外な発見をするとともに、こうした着衣入浴が強制を伴った「課題」のためではなく、自発的な楽しみとして行っていくであろうことを予感した。
絵里子にとっての楽しみ、就活中の息抜きにもなり、ストレス解消になることを確信したのであった。
>がっくん さんへ
お返事遅くなりすみません。
この作品は今週末にリリース予定ですが、お察しの通り新しいモデルさん
とのシリーズとなります。
着衣入浴しながら率直な感想などを明るく楽しく語ってくれます。
がっくんさんは今回もBDをご希望かと承知しておりますがリリースは
今秋になるかと思いますのでよろしくお願い致します。
投稿: OLS管理人 | 2020年7月 9日 (木) 07:12
ご無沙汰しております。
おっ、また新しいシリーズでしょうか?期待してます。
盤が出るまで気長に待ちます。
投稿: がっくん | 2020年7月 5日 (日) 19:51