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カテゴリ「フェチコラム」の45件の記事 Feed

2009年10月 9日 (金)

デニムの濡れ具合

D1  以前、「未公開写真・・・カメラテスト(3)」の記事を書いたときに公開したデニムのWETシーンですが、ブログをご覧になっている何名かの方々から、「濡れ具合が良くわかるので、WETには最適!」といった趣旨のメールをいただきました。

 たしかに、黒や濃紺のリクルートスーツやOL制服に比べると「濡れ具合」はよく分かります。(グレーの場合は逆にデニムよりも濡れ具合は分かりやすいですが。)WET好きの人にも様々な好みがあるわけですが、鑑賞のポイントを「濡れ具合」に置く方がいらっしゃるのは確かのようです。

D2  私は、スーツや制服姿の女性が、着衣のまま服が濡れていったり汚れていくシーンの全体的雰囲気に興奮をおぼえるわけですが、細かいポイントして「服の生地」が徐々に濡れて染みわたっていく様子を観察するのも好きです。最初は綺麗で水をはじいている布地が、時間が経つにつれて水をはじかなくなり、最終的には水を吸収し布地の色が変色し、光に反射すると光沢を放つようになる光景にはなぜだか惹かれるものがあります。

D3  今一度、カメラテストで撮影した「デニムのロングスカート」の写真を久しぶりに見直してみました。このデニムのスカートはモデルさんの私服であり、海に入って濡れてもいいものを穿いてきてもらったものです。
 最初のうちは、やはり海水を被っても水をはじいているのが写真からも分かります。でも何度も同じ箇所が水に濡れて時間が経っていくうちに、薄い水色っぽい生地のデニムの生地が青色へと変色していきました。

 女性が着用している服(スーツや制服、私服など)の生地が徐々に濡れていく様子があらわになっていく事も、ウェットの楽しみ方の一つだと私は思っています。 
(完)

2009年9月25日 (金)

スリットスカート

Slit02  リクルートスーツであれOL制服であれタイトスカートには大抵スリットが入っています。スリットがあることで着用している女性にとっては脚の可動域が広くなって動きやすくなるわけですが、私のようなフェチ野郎にとっては、スリットから垣間見える太股や脚がセクシーにうつるわけです。
 リクルートスーツのタイトスカートは、性質上バックスリットが一般的でありスリットの深さも10cm前後でそれほど深くはありません。就職活動中の女子学生が着用するものは、サイドやフロントにスリットが入ったものは好ましくないとされており、たとえバックにあってもスリットが深すぎるのも避けられる傾向にあります。

 OL制服の場合もほとんどは後ろにそれほど深くないスリットが入っているようです。
 しかし、リクルートスーツとは異なり、機動性や見た目などのデザイン面で自由度のあるOL制服の場合は、やや深めのスリットスカートを採用している企業もあるようです。スリットの位置もバックだけでなくサイドにあるものも意外と見かけますが、さすがにフロントスリットは滅多に発見できません。
 リクルートスーツのタイトスカートよりも自由度があるとはいえ、OL制服というものは社外の人達の目にもとまり、対外的に与えるイメージも企業は無視できないので、男性が目のやり場に困るようなものを制服として採用するということはないでしょう。
 企業のキャンペーンガール等が特注のセクシーな衣装を着ることはあっても、女子社員がそういったものを制服として恒常的に着用することは考えにくいわけです。

Slit01  しかし、私服の場合は、逆にスタイルや脚に自信のある女性は、かなり深めのスリットが入ったタイトスカートをはく人や、フロントにスリットが入っているタイトスカートをはく人もいます。
 ロングタイトスカートは概して細身の女性が似合うツールですが、時折、かなり挑発的な女性を目にすることがあります。丈が腰からふくらはぎが隠れる程度のロングタイトスカートであるにも関わらず、フロントやバックに、裾からお尻に近い位置くらいまでスリットが入っていて歩くたびに脚がさらけだされるような案配のものをはいている女性もいます。

 タイトスカートというものは、スリットの位置や深さによって印象が異なるものです。しかし、一般的にセクシーという言葉からほど遠く、地味な印象の「リクルートスーツのタイトスカート」を綺麗に着こなした女性を、私はセクシーで美しいと感じてしまう性分です。(笑)
 ミニスカートや深いスリットの入ったスカートなどをはいた女性の姿に魅了されるのも事実ですが、堅く上品なイメージが漂うスーツのタイトスカート(スリットはバックで概して短い)の醸し出す不思議な魅力は言葉で上手く表現することができません。・・・いや、言葉など不要なのかもしれません。 
(完)

2009年9月14日 (月)

濡れ透けフェチ

Suke2_2  着衣のままプールやお風呂に入ったり、川や海などで水遊びしながらずぶ濡れになっていく女性の姿を見て興奮するフェチ趣向を便宜上「WET(ウェット)」と呼んでいます。
 以前もブログで書いたように一口にWET(ウェット)と言っても、濡れ方や着用衣装、シチュエーションなどの好みは人それぞれのわけです。

 その趣向の一つに「濡れ透けフェチ」とか、単に「透けフェチ」といったものもあり、スーツや制服でいうと、ジャケットやベストに関しては最終的には脱いでいき、「濡れたブラウスやシャツ越しに下着が透けて見える」のがセクシーで興奮する人もいるわけです。

Suke1_2  Office Lady SpecialのWET(ウェット)作品は、どちらかというと「完全着衣(リクルートスーツならジャケットも着込む)」で濡れていくシーンに拘って撮影しています。とはいえ、私も「透けシーン」は嫌いではないので(笑)、撮影時に何度かブラウス+タイトスカートでびしょ濡れシーンを撮った事もあります。
 気がついたら・・・下着がうっすら透けて見える・・・というのが「透けシーン」の醍醐味であるかもしれません。 
(完)

2009年9月 3日 (木)

体育座りフェチ

 主に小学校・中学校時代の体育の授業などの時に体育座りをした経験を誰しももっていることでしょう。昔は男子なら短パン、女子ならブルマを穿いて体育の授業を受けたものですが、私が通っていた小学校では厳しい先生がいまして、体操服を忘れると私服着用でさせられたものです。女子生徒はほとんどの場合、スカートを着用していましたから、スカート姿でグラウンドに体育座りをしていました。むろん、スカートのお尻部分は、例外なく土埃で汚れていました。

Sit01  今なら、それをMESSYと結びつけて「萌え」なわけですが(笑)、私がフェチに目覚めたのは中学時代です。(最初はMESSY、その後WET、そしてしばらくの時を経て大学生になってRIPにも開眼しました。)
 したがって、小学校時代はまたフェチには目覚めてはいなかったので、女子生徒が私服で体育をさせられてスカートを汚してしまった様子を見ても、「○○ちゃん、可哀想だな。」というごく自然な感情しか抱きませんでした。しかし、自分の好きな女の子のスカートが汚れている姿を見て、子供なりになぜか興奮していた記憶もあり、中学時代のフェチ開眼の遠因が小学生時代にあったのではないかと自分で思うことがあります。

Sit02  今現在、私はリクルートスーツ、OL制服姿のWET,MESSY,RIPシーンが大好きなわけですが、以前、ブログにも書いたように、「座り皺フェチ(タイトスカートのおしりの皺)」でもあります。先に述べた、「小学校時代の出来事」に、端を発しているかもしれません。
 座り皺(お尻)というのは、綺麗だったはずのスカートのお尻部分が、何度も座ったり長時間座ったことにより生地がしわしわになってしまう・・・という現象です。それは、奇しくも綺麗な状態で着こなされるべきスーツや制服が「濡れてしまう(WET)」「汚れてしまう(MESSY)」「破けてしまう(RIP)」といった状態と相通じるものがあります。

 ひょっとすると小学校時代の「好きな女の子が体育座りをしてスカートのお尻部分を汚してしまった」という目撃体験が、私のフェチの「原体験」なのかもしれません。 (笑)

2009年8月30日 (日)

飲みこぼしMESSY!

1  先日「飲みこぼしWET!」について触れ写真も公開しましたが、今回は「飲みこぼしMESSY」について書いてみたいと思います。
 飲みこぼし「WET」は、その性質上、水やお茶などのように服に色が付きにくい液体である必要がありまが、飲みこぼし「MESSY」では服が「汚れていく」という点に主眼があるので、コーヒーなどのように色が濃い液体の方が良いわけです。

2  写真は5年程前に撮影した「飲みこぼしMESSY」にはじまり、汚れを海の中に入って落としていくという「WET」シーンの1コマです。
 真夏の海岸での撮影ということもあり、砂浜には家族連れやカップル、子供達でにぎわっていました。そんな中でおこなわれた撮影でした。(笑)
 1枚目は飲みこぼしMESSYの写真です。白いブラウスの襟元が汚れているのが目立ちます。ベストやスカートも茶色っぽく染まっているのですがちょっと写真からでは分かりずらいかもしれません・・・。2枚目の写真は、海の中で汚れを落としているところです。

 結局、制服についたコーヒーの汚れは落ちませんでした・・・。コーヒーは生地に染み込んでしまうと、その汚れは意外と落ちないものです。そして、この制服・・・・汚れが落ちなかっただけでなく、砂浜でWET撮影をおこなったので、スカートの裾に砂が入って溜まってしまいました。こうなってはクリーニングに出せません。二度とモデルさんに着用してもらうことができない状態になってしまい、せっかく新品で購入したばかりの制服だったのに、泣く泣く処分せざるを得ませんでした。 
(完)

2009年8月26日 (水)

飲みこぼしWET!

Nnr01  WETといってもその濡れ方や濡れ具合の好みは人それぞれであるわけですが、濡れ方の一つとして「飲みこぼし」というものがあります。
 WETといったら、着衣のまま入浴したり、プールに
入ったり、海や川に入水したり、雨に降られたり・・・というのがするのが一般的な形式です。
 「飲みこぼし」というものは、日常生活で見る機会があるとするならば、偶然の産物の結果ということになります。というのは、女性の不注意によってか、酔った際に手元がおぼつかなくなった時などに飲み物が口からこぼれて衣服にかかってしまったという状況でしか見られない光景だからです。
 
Nnr02  フェチの趣向も千差万別となった今、カテゴライズ(分野わけ)するのもあまり意味がないかもしれませんが、偶然起こりうる出来事の結果として女性の
衣服が濡れてしまう・・・という「飲みこぼし」も、WETに位置づけられるでしょうか。
 ただ、それが水や薄い色の飲み物では
なくて、コーヒーなどのように濃い色の液体ですと、服が濡れると同時に汚れもするわけですから、単純にWETとは言い難く、MESSYの要素も加わってくると考えられます。

Nnr03  さすがに、偶然に女性の飲みこぼしシーンをカメラに収めることは難しいわけですが、過去のOffice Lady Special作品(写真集のみ発表していた初期作品)では、ペットボトルに入れた水を飲みこぼすシーンを撮ったことがあります。
 
着衣入浴やシャワーシーン、プールに入ったりするWETシーンとは異なった趣がありました。 (完)

2009年8月 1日 (土)

白いスカート

White01  リクルートスーツ、OL制服(フライトアテンダント等のあらゆる職業系制服も含む)というのが女性が着用する衣装として私が好きなものです。
 それ以外の服の中では何が好きかといえば、「タイトスカート」になりますが、それに匹敵するものとして「白いスカート」というものがあります!丈は短めよりも長めの方が好きで、白のロングタイトが一番好きです。
 しかし、私の場合は、白いスカートであれば膝丈のフレアースカートでもロングのフレアースカートでもそれらを穿いた女性がものすごく魅力的に見えます。 
 私に限ったことではないと思いますが、おそらく女性の白いスカート姿に惹かれる男性は多いのではないでしょうか。

White02  写真ではモデルさんは、生地とデザインが珍しい白のロングフレアスカートを穿いています。テスト撮影で場所選定の際に、ポートレートモデルさんに、「普段はいているスカートでお気に入りのものを穿いてきて下さい。」とリクエストして、撮影当日に穿いてきてもらったものです。一瞥して、私はこのモデルさんの虜になってしまいました!(笑)

 あくまでもテスト撮影であり場所の選定・確定がメインだったので、彼女に着替えを持ってくるように指示をしておりませんでしたし、私も普段の「作品撮影」の時のようにモデルさんに着てもらうための服を用意しておりませんでした。ですから、
さすがにWET,MESSYのテスト撮影はできませんでした。でも、やはり着替えはいつでも用意しておくべきものです。

 ・・・というのは、
モデルさん任せで様々なポーズをとってもらっているうちに、芝生にお尻をつけて座ったり、土埃で汚れたベンチに座ったり、歩道で体育座りをしたせいもあり、帰り際には、白いスカートのお尻近辺が薄く汚れて目立ってきていたのです。いわゆる「MESSY」とは違いますが、自然に汚れた白いスカート姿に、私は、かなり「萌え」でした。
 その事をモデルさんに話したら、そんな私の男心を察知してか、あるいは、スカートが汚れてしまって吹っ切れたせいもあったのでしょうか・・・すぐそばの芝生がはだけて土が見えるグラウンドの上に躊躇無く座り込んでポーズをとってくれたのでした! 着替えさえあれば、ぬかるみの上に座ったり、正座をしてくれたかもしれません。(笑)

 特に私は、白という色が持つ「イメージ(清潔感)」と、汚れやすいという危うさを内包する「白いスカート」・・・そのギャップに魅力を感じずにはいられません。さらには、白いスカートを穿いている女性は自分の美貌にそれなりの自信を持っている場合が多いと考えられます。それ故に、白いスカートを穿いた女性には不思議と惹きつけられてしまいます。 (完)

2009年7月16日 (木)

メッシー(MESSY)も色々!

 Office Lady Specialではリクルートスーツ、OL制服着用に拘ったMESSYシーンも表現しているわけですが、メール等でいただくメッセージなどから知る限りではMESSYの好みも人それぞれで実に様々です。

 メールで寄せられるMESSYに関しての御要望のベスト3は、
1,「頭から全て泥や食材でコーティングしてほしい」
2,「顔を全て汚してほしい」
3,「スカートだけをひたすら汚してほしい」

といったものがあります。個人的には1,2に関しては、そういったシーンに特化されたジャンルがあると思っております。(1=GUNGE 2=パイ投げなど)
 しかも、私自身のMESSYの好みのシーンではなく、そういった作品を率先して撮る気持ちは無いというのが正直なところです。

M1  ただ、以前、MESSYやRIPといった行為が大好きなモデルさんの要望で頭からコーヒーをかぶってもらった事はあります。それはそれで、モデルさん自ら楽しんでもらったという面もあり、モデルさんに感化された私も「萌え」でした。(笑) 
M2  
【写真参照】OL制服はコーヒーまみれになってしまい(MESSY)、その後、スカートもベストもブラウスも全部ビリビリになってしまいます。
この作品を含む「OL制服フェチ画像集Vol,1」販売についての詳細ページ

 
 番外編としては・・・
「スカートのお尻部分が汚れたシーンが好き」
「白の開襟ブラウスの襟が汚れたのが大好きです」 
「リボンが泥だらけになっているシーンだけを集めたのを観てみたい」 
「上下白のスーツを着てもらって、そのスーツを墨汁で真っ黒にしていくのを見たい」
「スカートのポケットの中に生クリームをいっぱい入れて溢れているところをみたい」

・・・など本当に様々な好みが存在するものです。 
(完)

2009年6月28日 (日)

黒タイトスカート&黒パンスト

 「リクルートスーツ」着用の場合は、肌色に近いナチュラル系のパンストが常識ですが、OL制服や、通勤着のタイトスカートには黒のパンストをはく女性もいます。

B002  特に、黒タイトスカート&黒パンストというのは多くの男性にとって「女性のコーディネートのお気に入りの1つ」に挙げられるでしょう。私自身もOL制服(制服のデザインや色にもよりますが)姿の女性が黒パンストをはいている姿には不思議と惹かれてしまいます。リクルートスーツはたとえ黒のスーツでも肌色のパンストでないと萌えません。(笑)
 しかし、OL制服や私服の黒タイトスカートなら
パンストは黒!これぞまさしく妖艶な大人の女性の雰囲気を醸し出します。

B001_2  写真はホテルの女性従業員をイメージした制服姿です。モデルさんのスタイルが良いという理由もありますが、黒いタイトスカートは女性を引き締めて見せてくれますし、ラインがくっきりと見えるものです。
 この撮影、MESSYに始まり、最終的にはRIPまで行い制服はボロボロになってしまうのですが、写真は制服着用後に撮ったポートレートの1コマです。 
(完)


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2009年6月 7日 (日)

「リクルートスーツ」とはどのようなスーツ?

Riku  おそらくこの問いに正確に答えることは難しいでしょう。そもそも、「リクルートスーツ」という単語は昔は存在しておらず、比較的最近になって生まれた「造語」であることを考慮すると、「リクルートスーツ」という単語には「何らかの意図があり、何らかの意味づけがなされている」と判断するのが妥当です。その秘密を私なりに少し探っていきたいと思います。

 リクルートスーツ(女性もの)の定義は、大雑把な言い方をすれば、①【20代前後の女子学生】が就職活動中や内定式、入社式、研修期間中に着用するもの、または【新卒の新入女子社員】が入社後の一定期間中に着用する「スーツ」となるでしょう。

 では、上記①の条件を満たしていれば、白のスーツやベージュのスーツでもリクルートスーツとなりうるのか? といったら答えはもちろん「NO」となるでしょう。「誰が、どのような時」に着用するかという①の条件に加えて、②【色が黒、チャコールグレー、濃紺】といった色合いの【無地】で【シングルボタンの3つまたは2つ】(ごくまれに4つや1つもあるが今の主流は3つか2つです。)」という条件も加わると考えられます。

 そこで一つ反論が生じます。②のような条件を満たしたスーツを女子大生が就職活動等で着れば当然リクルートスーツと言って差し障りないわけですが、そのスーツを女子大生の母親(たとえば40代後半か50代前半として)が着用したら、どうなるのか? ということです。まさか娘が着ていたスーツを母親が着た途端にデザインが変わったり色合いが変わってしまうという魔法がかかるわけではありません。着ているスーツ自体は娘も母親も同じなのです。しかし、母親が着た途端に、女子大生が就職活動で着ている時とは見た目の全体的な雰囲気が違って見えるのは否めません。

 つまり、スーツの色やデザインなどの条件②だけを満たしていても、着ている人が年輩者であったり、たとえ20代前後の女子大生であっても着用している状況が就職活動などではなく、何かのパーティーの場や同窓会であったりすると、「リクルートスーツを着ている」とは表現し難くなるのです。こういった場合は、「フォーマルスーツを着ている」と言った方が適切かもしれません。先に述べたように、娘が着ていた「リクルートスーツ」を「母親が着用」した場合も同様です。

 こう考えてくると、「リクルートスーツとしての体裁を整えたスーツを挙げる」事は可能でも、「あの女性はリクルートスーツを着ているね」といった誰もが納得する状況を指すには、単に条件②のスーツの色や形状を満たすだけでは無理があります。
 つまり、着ている人・その状況といった条件①と色や形状などの条件②の双方を満たして醸
し出された「雰囲気全体」を「リクルートスーツを着ている」と表現するのであって、色や形状のみから「リクルートスーツ」を判別するのではないことが分かります。

 この論法で行くならば、いわゆるリクルートスーツ量販店やデパートなどの「リクルートスーツコーナー」で購入したものではないスーツでも色や形状が条件②を満たしており、それを女子大生が就職活動で着用すれば、「リクルートスーツを着ている」と言えるわけです。

 「リクルートスーツ」という単語が生まれた背景を考えますと、バブル崩壊後の日本経済の低迷により、特に90年代半ば以降に雇用状況が一変したことに起因すると思われます。
 就職難で売り手市場から買い手市場へと変容した時に、スーツ販売業界が、優位に就職活動・転職活動を行うツールの一つとして「第一印象・服装は大切だ」というスローガンの名の下に、商業ベース的に上手く宣伝し、「リクルートスーツ」というカテゴリーを創出する事に成功したのでしょう。
 もともと存在していたはずの色、形状のスーツを「リクルートスーツ」という造語と共に世に浸透させていったのではないかと推察できます。そして、スーツ業界は、数年ごとにリクルートスーツの流行色や流行のボタン数などを微妙に変え、日本人特有の心理(人と同じであることが無難)にうまく訴え宣伝することで、毎年安定的に「リクルートスーツ」の売上げを堅持し、下半期の業績を下支えしているのではないかと思います。

 まとめますと、「リクルートスーツ」とは、便宜上創り出された言葉なので、色や形状「だけ」で峻別することは出来ず、あくまでも着用している人(女子学生・新入社員)、状況(就職活動・研修など)、色(黒・グレー・濃紺の無地)、形状(シングルボタンで3つまたは2つ)といった要素が総合的に昇華されて醸し出される状況下で、その女性が纏っている「衣装」の事を言うのではないかと私は考えます。 (完)