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2021年9月 8日 (水)

私服で納涼川遊び…ストーリー公開

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 先日、絵里子は美沙と一緒にリクルートスーツを着たまま川遊びを楽しんでずぶ濡れになった。真夏ということもあり水が冷たくて気持ちよかった。

 あの時の気持ちよさが忘れられず、絵里子は美沙を誘って再び川にあそびに来ている。
この前と同じ川だが、ちょっと離れたところであまり人がいなくて景色も綺麗なところだ。今日は二人ともリクルートスーツではなく、濡らすこと前提で着てきた私服のためこの前ほどの罪悪感は無い。だから二人ともずぶ濡れになる臨戦態勢となっている。
 とはいえ、絵里子は水遊びに不向きともいえる超ロングのフレアースカートだ。そこそこ身長のある絵里子が穿いてもスカートの裾が地面につきそうなほどだ。美沙もやや長めのミディ丈だ。白のプリーツスカートが清楚な感じだ。トップスは二人とも白のTシャツだった。上半身だけは夏らしい装いだ。
  
 本来なら夏休みの子供達でにぎわうスポットだが今はまだ誰もいない。絵里子と美沙で独占状態だ。
 「早速、入って遊ぼうよ!」
 絵里子は美沙を促すと美沙は遠くの方を見ている。
 ここは、川の中に石畳がずっと続いていて視界の奥まで続いていた。どこまで続いているのか気になり、二人はサンダルを履いたまま冷たい水の石畳の上をしばらく歩き続けた。
 「どこまで続いているんだろうね?最後まで行ってみる?」
 絵里子は美沙の意思を確認する。
 「いいよ。でもあまり長かったら私途中で戻るかも。」
 「そうだね、荷物も置きっぱなしだし、けっこうあるようだったら途中で戻ってくることにしようか。」

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 二人は緑の木々に覆われた木陰の中を進む、先ほどまでの明るい場所とはうって変わった印象の場所だ。さらに進むとまた視界が開けて明るいと感じた。
 途中で川の中に足を入れたり、手で水を掬ってみたりした。川の水という事でとても冷たかったが、今日のような気温の高い夏の日には逆に気持ちよい。しかし、身体全体を川の中に浸けるには勇気がいる水温だった。

 遊びながら石畳を歩いているせいでなかなか先へと進まない。水遊びをするために川に入ったので、二人とも時計や貴重品はもちろん、時計代わりになるスマホもバックの中に入れっぱなしで向こうに置いてきてしまった。
 どれだけ時間がたったのかも分からないうえに、まだまだ石畳の道は奥まで続いていそうだった。荷物のことも気になるので、二人は急ぎ足で引き返した。しばらくすると、石畳の入り口付近へと着いた。まずは貴重品などの入ったバックを確認し何事もなかったことに安心する。
 二人は荷物の目の届く場所で心置きなく水遊びすることにした。100円ショップで買った子供用のかわいい水鉄砲をカバンから取り出すと川の水を入れてかけあったり、手ですくった水をかけ合ったりして遊んだ。徐々に二人とも服が濡れていくことが分かった。Tシャツは濡れると徐々に下着が透けてくるが、周囲に誰もいないので気にならない。今は絵里子と美沙だけの楽園なのだ。

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 川の中を歩きまったりしているうちに二人ともスカートはすっかりずぶ濡れになってしまった。
 特に絵里子はロング丈のスカートなので川の中を歩くとスカートの裾が水面に広がり川の流れに持っていかれる。美沙のスカートも絵里子にかなりの水をかけられたせいで白の薄手の生地が濡れて下着がうっすら透けて見える。まだまだ二人の水遊びは終わらない、さらに激しく水をかけ合う。

 川の流れが急で水温が冷たいこともあり意外にも体力が消耗する。海やプールのように水温がある程度あれば全身浸かることもできるが、ここではできない。しかし、気温はかなりあるので、水の冷たさは気持ちよく感じる。
 絵里子と美沙は一緒に下半身だけ浸かってみることにした。スカート全体が川の水の中に沈んでいき、裾が水面に浮き流されてヒラヒラと漂っている。
 「どっちが長く水の中に入っていられるか勝負だね?」
 美沙が珍しく挑戦的なことを絵里子に対して言ってきた。絵里子はもちろん応戦した。二人で川の冷水の中に浸かっている。しばらくすると、美沙が我慢できずに立ち上がる、勢いよくプリーツスカートの裾から水が滴り落ちる。そのすぐ後に絵里子が立ち上がって川の中から出て小橋に上がろうとする。ロングスカートが捲りあがり太腿があらわになる。そして、当然のことながら裾からは水が滴り落ち、スカート全体がずぶ濡れなのが一目瞭然であった。

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 「気持ちよかったね!」
 絵里子の言葉に美沙はうなずいた。
 「えりちゃん、そろそろ帰らない?あっちから子供たちがきたよ。」
 「(後ろを振り返りながら)そうしようか。」
 二人はスカートの裾やTシャツの裾に蓄えられた水を絞り始めた。その光景は子供達にはちょっと刺激的かなと二人は思ったが、川辺では自然な光景だともいえるので深くは気にしなかった。かなり絞り込んだので水分はほとんど無くなったが、力いっぱいスカートを絞ったせいで、二人とも綿製のスカートが皺だらけになってしまった。絵里子は自分のスカートを捲りあげながら
 「スカートしわしわ!(笑)」
 とつぶやく。
 「私はスケスケ」
 美沙が応じる。
 学校帰りの近所の小学生たちの遊び場になっているのだろうか、元気のよい男の子にまじって数名の女の子も川の中に入ってきて遊びはじめた。洋服をすぐにずぶ濡れにしながら、後先考えずに川遊びをする光景が絵里子と美沙にはなんともほほえましく映った。
 ここは海でもプールでもないというのに男の子も女の子も関係なく勢いよく川の中にとび込んで全身を川の中に浸かって遊んでいる。中には頭まで比較的浅いはずの川の中に潜水している豪傑もいる。

 「楽しそうだね、さすがに私たちはあそこまではできないけどね。(笑)」
 「・・・えりちゃん、また近いうち遊びにこない?」
 「うん、いいよ。夏の最後の思い出にね!」
 絵里子は涼しい笑顔で応じる。
 二人は荷物の置いてあるところへ戻り、タオルで足や腕など濡れている部分をある程度拭き取ると、ずぶ濡れの服のまま子供たちの遊ぶ姿を横目に見ながら川辺を後にした。(
完) 

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