女性のための護身術教室
特に女性は男性に比べ、一般的に体力や筋力が劣りますので、男性以上に「護身術」を身につけて効果的に身を守り、相手を撃退する必要があります。
実際に護身術を身につけるために教室に通っていた女性に聞いた話しですが、「護身術の練習は動きやすい服で」おこなうのだそうです。それを聞いて、私は直感的にあまり意味がないなと思いました。
なぜならば、普段、仕事やプライベートなどで外を歩く時は、動きやすい服を着ているとは限らないからです。
つまり、襲われるとしたらプライベートで出かけている時、または仕事の往復時である可能性がほとんどでしょうから、お出かけ用のお洒落な格好、または、通勤時に着用している事が多い私服やスーツ姿で護身術の練習をする方が実践的・効果的なのではないかと思うのです。
ジャージやハーフパンツなどのように動きやすい格好での練習は、確かに、護身術の基本の「型」を身に付けるには良いでしょう。しかし、実際に襲われそうになったときにスーツ姿でタイトスカートなんて穿いていたら・・・動きにくくて、せっかく習った護身術がそのまま活かされない可能性が高いわけです。
ですから、まずは動きやすい格好で基本を学んだら、それでおしまいじゃなくて、OLならば通勤時に良く着る服装で行う必要があると私は考えています。(私服で出勤する人は私服、スーツで出勤する人はスーツ姿で)同様に、女子高生であれば学校の制服姿、就職活動中の女子学生であればリクルートスーツ姿でも練習をおこなうのが良いでしょう。
もっとリアルに、地域ごとに異なる天候の特性を考慮して、北海道や東北、北陸地方なら「雪の日」を、九州・沖縄・東海地方なら「雨の日」を想定した屋外訓練も厳密に言えば必要なのかもしれません・・・。
さすがに、そこまでやるのは、現実的に難しいでしょうが、以前話題に挙げた「着衣水泳教室」(水難事故を想定)や今回の「護身術教室」(襲われたときを想定)にしても、せめて「服装」だけでも「現実を想定した格好」でおこなった方が、万一の時に、本当に役立って女性の身を守ってくれるのではないでしょうか。 (完)
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