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2022年1月17日 (月)

会社の制服でも泥んこ遊び…ストーリー公開

Dm24cst

 絵里子は希望の会社から内定をもらっていた。
 1ヶ月ほど経過し、その後、転職者ということもあり早くも制服が支給されて新人研修が行われていた。新卒ではないので研修の内容がハードで、覚えることも多く、毎日が忙しかった。泥んこ遊びに目覚めていた絵里子は、もう着る事は無いであろうリクルートスーツでまた泥んこ遊びをしようと計画していた。しかし、新天地での仕事が想像以上に大変で、疲れて帰宅しては風呂に入ってそのまま寝てしまうという会社と自宅の往復だけで終わってしまう日々を送っていた。そんな絵里子に泥んこ遊びを実行する余裕などなかった。

 ある土曜日の朝、条件反射的に出社時と同じように朝早くに目覚めた。しかし、今日は会社が休みであることに気が付いた。
 体勢を起こすと目の前の壁にはいつも着ている会社の制服が目に入ってきた。クリーニングするために昨日会社から持ち帰ったものだった。突然、絵里子の心の中でせめぎあいが始まった。
 (「・・・あれはダメだよ!」)
 と、心の中で顕在意識の自分の声が聞こえてきた。
 (「・・・月曜からは替えの制服を着るから大丈夫だよ・・・なんとかなるよ!」)
 と、今度は潜在意識が「悪魔の声」をささやく。いや、今の絵里子にとっては「悪魔の声」などではなく、「天使の声」であり、ここ最近の単調な生活によるストレスを発散させることへ導いてくれる希望の声でもあった。あたかもその天使が、絵里子に羽根を授けたかのように、気が付くと絵里子は宙に浮かぶような気分になり、いつのまにか会社の制服に着替えていた。何かの力によってあの場所へといざなわれていた。
 鏡で自分の姿を確認すると、制服は2週間ほどクリーニングに出していなかったこともあり、スカートにはかなり深い座りジワが横に4,5本できていた。営業職として外回りに配属されるまでの研修期間中は、ほとんどがデスクワークとなっていた。座りジワの状態がデスクワークが長時間にわたる過酷なものであることを物語っていた。ベストはいたって普通の綺麗な状態だ。ブラウスはさすがに会社のものをつかうことはできないので、就職活動中に着用した数枚の中から最も状態が悪いやつを選んだ。というのも、白のブラウスが泥んこ遊びによってどのような運命をたどるのかを経験的に知っていたからだ。

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 絵里子はこの前のように着替えやタオルを忘れずにカバンの中に詰めたことを確認すると、自宅を出た。通勤時はいつもスーツ姿なので、会社の制服で屋外に出るのは今日が初めてであった。不思議で新鮮な気分であった。
 これから始める泥んこ遊びに想いを馳せると自然と心臓の鼓動が早くなっていくのを感じた。自宅から歩いて数分のところに「あの場所」は存在する。田んぼまで歩いていく間、自分の制服をまじまじと眺める。

 すぐに「あの場所」へと到着した。この前と同じように田んぼには水が張られているがその下には泥が絵里子を待っている。絵里子は躊躇なく会社の制服のまま田んぼの中に足を踏み入れる。真夏だというのに水が冷たい。用水路から冷水が間断なく補充されているからであった。
 まずは、しゃがみこみスカートを泥の中に埋めては、泥を塗りたくっていく。そして泥だらけの手は上半身へといざなわれ、制服のベストやブラウスを泥で汚していく。田んぼの中の泥は生温かく気持ちよい。泥の感触・匂いが、リクルートスーツのままここで泥だらけになったこの前の感覚をよみがえらせる。

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 この前と同じように、制服のままうつ伏せになったり仰向けになって制服を泥で覆っていく。スカートもベストも前後泥だらけだ。絵里子は、背中やおしりの部分の汚れを自分では確認することができないが、生温かい感覚が肌で感じられ、泥で真っ黒に汚れているであろうことが容易に想像できた。
 スカートやベストの汚れ具合を自分で観察する。これではクリーニングに出してもさすがに二度と会社で着る事ができないレベルだと感じた。しかし、絵里子には「そんなの関係ない」。今、この瞬間を楽しむことが大事に思え刹那的な気分が絵里子の心を支配した。

 気持ちが昂るとベストを無造作に脱ぎすてた。ベストに守られていた部分のブラウスはまだ真っ白だった。そこを絵里子は泥で汚していくことに執着した。綺麗な部分は隈なく泥だらけにしたいのであった。
 そして、またうつ伏せになったり仰向けになりブラウスの白い部分を何かにとりつかれたかのように泥で汚していく。後戻りできない程に制服を汚していくという背徳感は、快感へと昇華され消え失せた。
 先ほどまで綺麗だった会社の制服は泥で覆われていて、もともと何色だったのか、ベストがどのような柄だったのか分からない。しかし、そのことが逆に絵里子を満足させ、最高のストレス発散となっているようだ。絵里子の泥んこ遊びはまだまだ続くのであった。

(作・ジュテーム家康)
 

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