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2021年8月11日 (水)

恒例行事で泥だらけ…ストーリー公開

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 眼前に休耕田が広がる様子を涼しい顔で絵里子は眺めている。野球部の男子部員や同期の女子マネージャーの仲間に絵里子はこれから田んぼに突き落とされようとしていた・・・。

 この前は、就職活動の帰りに田んぼに落ちたボールを拾いに行き、その果てに黒のリクルートスーツを泥だらけにしてしまった。そのリクルートスーツは水洗いしてクリーニングに出したものの染み抜きが十分にできないとのことで薄く染みが残ってしまい、就職活動など人前では着ることができなくなってしまった。
 その後は、予備で購入してあった濃紺のリクルートスーツで何度か就職活動をおこなった。そして、持ち前の明るい性格と弛まぬ努力により、絵里子は野球部員・女子マネージャーの就職活動組4年生の中で最も早く内定を獲得した。

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 野球部ではいつの日からか、内定を最も早く勝ち取った男子野球部員、または女子マネージャーは内定を決めた時のリクルートスーツ姿のまま「お祝い」として仲間たちに田んぼに突き落とされ、そのまま泥だらけになっていくという農業大学ならではともいえる珍イベントが恒例となっていた。今年は絵里子が1番に内定を取ったという事でその餌食になった。
 内定を決めた時のリクルートスーツという決まりがあるのだが、絵里子が濃紺のリクルートスーツで内定を勝ち取ったということまで誰もチェックなどしていない、とにかくリクルートスーツのまま泥だらけにされる・・・というのがこの恒例行事の肝である。だから、絵里子は、先日この田んぼでボールを拾った後に泥だらけにしてダメにしてしまった黒のリクルートスーツで参加すればよい。
 しかし、絵里子は律儀にも内定を決めた時の濃紺リクルートスーツで今日の恒例イベントに参加するつもりなのだ。まだあまり着ていないこの濃紺リクルートスーツも、この前の黒のリクルートスーツと同じように、染みが十分に落ちず、二度と着ることができなくなってしまうことは分かっている。しかし、絵里子はまだ綺麗な濃紺リクルートスーツで泥だらけになりたかった・・・。
 汚れても良い服ではなく、絶対に汚してはいけない服を泥だらけにしてしまうという代償でしか得られない快感を今日もまた感じたかったのである。そのためには、絵里子は汚しても良い黒のリクルートスーツを着て今日のイベントに参加するという選択肢はなかった。それでは満たされないと思ったからだ。ほとんど新品同様で内定確定後にクリーニングに出したばかりの綺麗な濃紺リクルートスーツを差し出す必要があったのだ。

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 畦道には4年生の男子野球部員がユニフォーム姿で絵里子の周りを囲んでいる。そして、遠巻きに女子マネジャーたちが同情するような眼差しで絵里子を見守っている。
 いよいよ恒例行事が始まる。
 「え~、本当にこのまま泥だらけにならないといけないの?」
 自分でも、はっきりと分かる芝居がかった言葉と表情に思わずニヤッと笑ってしまうが、周りの人間は絵里子の本意を想像するには難く、絵里子の言葉を字義通りに受け取った。一人を除いては・・・。
 その一人とは沙也加であった。彼女とは高校時代からの親友で、高校、大学とお互い野球部女子マネージャーとして活動していることもあり、お互いの微妙な表情からでも以心伝心で、心の内は読み取れる間柄であった。
 沙也加にだけは絵里子がこれから起ころうとしていることを心から受け入れていることを察知していた。その理由までは分からなかったが、泥だらけになることをまるで楽しもうかとしている絵里子の心内を読みきっていたのである。

 「キャー!」
 絵里子と恋仲と噂になっている野球部4年生エースピッチャーが勢いよく絵里子の背中を押した。絵里子はドロドロの休耕田の中にうつ伏せになって倒れた。スーツの後ろは綺麗であるが、前面がどのようになっているのかは誰にでも想像できた。
 絵里子は立ち上がると自分のリクルートスーツの状態を確認するためにゆっくりと視線をおろす。もちろん、見るまでもなくどういう状態になっているかは想像がついていたが、絵里子の予想以上にスーツは汚れていた。今さっきまでクリーニングしたばかりで皺ひとつない綺麗なリクルートスーツが泥だらけになっている自分のことを幸せに感じた。
 女子マネの仲間や男子野球部員は、部の恒例行事であるとはいえ、リクルートスーツを泥だらけにされることを絵里子が喜んでいるとは思うわけもないので、絵里子に気を遣って声をかける。沙也加だけは絵里子の目が笑っていることを見逃さなかった。

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 絵里子はみんなの前でリクルートスーツを泥だらけにしていく。匍匐前進をしたり、しゃがみこんでドロドロの粘着質の泥をジャケットやスカートにたっぷりと塗り手繰っていく。温かく柔らかい泥をスーツ越しに感じる。あらゆる人工物からは到底感じることはできないであろう天恵ともいえる心地良い感覚であった。
 ほどなく絵里子はジャケットを投げ捨てブラウスとタイトスカートになって、さらに勢いよく田んぼの中で泥と戯れる。その様子を呆然とした表情で男子野球部員や女子マネ達は眺めている。なぜ絵里子が自らすすんで泥まみれになっているのかが理解できずにいた。
 しかし、沙也加は自分と同じ「匂い」が絵里子にあることを確信し、他の者達とは違って笑顔で絵里子の行為を楽しみながら見ていた。

 絵里子は真っ白なブラウスも泥だらけにして泥んこ遊びに興じている。タイトスカートとブラウスの境目が一瞥しただけでは分からない程に全身ドロドロに汚れてしまっている。その姿を沙也加だけが羨ましそうに眺めている。そして、絵里子に嫉妬した。沙也加は絵里子のもとにとび込んでいきたくなったが自制した。

 沙也加は心の中でつぶやいた。
 「(ジャージでなんかじゃ私もやらないよ!絵里子、今度一緒にお気に入りの服で遊ぼうね・・・)」(完)

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