ダウンロード販売

  • 動画ダウンロード販売
    Office Lady Special関連の作品のうち、ダウンロードで購入可能な作品の一覧です。分野別、ブランド別に整理してあります。
  • 写真集ダウンロード販売
    Office Lady Special のほとんどすべての作品をGcolleにてダウンロード販売しています。お好きな作品のみの単品販売からお得なセット販売まで対応。
Powered by Six Apart

« 「アスリート女子のずぶ濡れ体験」BD・DVD販売開始 | メイン | 【水中編】某組織の最終選考 …DL販売開始 »

2020年10月22日 (木)

泥まみれの反逆…ストーリー公開

Dm21bst_1

 就活生の絵理子は大苦戦していた。冬に始まった就職活動は春が過ぎ夏になっても未だ内定が出る気配もなく絵理子のメールボックスは不採用となった企業からのもので溢れていた。
 「残念ながらご希望に添いかねる・・・」
 「ご縁を結ぶことが難しく・・・」
 「精査の結果、今回の選考は見送らせて頂く・・・」
 絵理子のストレスは爆発寸前、表面上は冷静を装いつつも腹では怒りのマグマが煮えたぎっていた。

 ある暑い夏の日に事件が起きた。就活と平行して準備していた卒業論文の内容にミスが見つかったのだ。致命的なミスで卒業論文の作成が振り出しに戻ったと言ってよかった。午後から面接という日の午前中、リクルートスーツ姿の絵里子が大学の研究室で教授からそのことを指摘されストレスは臨界寸前だった。
 その足で就職希望先の企業の面接に臨むも、こんな精神状態ではまともな受け答えなどできるはずもない。支離滅裂な回答を連発し面接官から陰湿なお説教まで受ける始末だった。冷ややかな笑みを浮かべ嫌味を言ってくる面接官の顔面にパンチを叩き込みたい衝動をどうにか抑え、絵理子は帰宅の途についた。

 面接先から自宅最寄り駅に向かう電車の中でも絵理子は傍目にも分かるほどにいらだっていた。最寄り駅につくと足早に自宅へ向かって歩き出した。鈍行しか止まらない小さな駅だ。駅前のロータリーを抜けると景色は田園地帯に変わった。
 のどかな田園地帯の中を歩きながら絵理子の怒りは増幅していった。今日は日差しも強く蒸し暑い。この耐え難い暑さも絵理子のストレスが増大する原因となった。
 やがて一角に休耕田が現れた。担い手のいなくなった農家が地域の子どもたちが泥んこ遊びをできるよう維持管理しているもので、絵理子も幼少期には何度も通った馴染みの場所である。 絵理子はその休耕田を前にしてふと思った。
 「休耕田の中を通って帰ろうか・・・」
 実はこの休耕田、中を通ることで絵里子の自宅までの近道となるのだ。田んぼとは言え、畦道などはきちんと整備されている。足元に気を付ければ問題なく歩けるようになっている。ただし、それは普段着の場合である。今日の絵理子は絶対に汚せないリクルートスーツを着ている。怒りに平常心を失いかけた絵理子だったが、リクルートスーツを着て畦道を歩く危険性はわかっている。それでも一刻も早く帰宅し、うだるような暑さから開放されたい絵理子は近道を行くことを決意した。

Dm21bst_2

 パンプスのまま畦道に足を踏み入れ数歩進むと、地面がぬかるんでいることに気づいた。昨夜は雨が降ったのだ。その影響で通常なら問題なく歩ける地面が水分を含み柔らかくなっていた。
 早く家に帰りたい絵理子は、若干の汚れには目を瞑ろうと思い、パンプスのまま無理やり畦道を進んでいった。 中程まで歩いただろう、何気なしにパンプスに目をやったところ、当然だが泥で汚れていた。それどころか買ったばかりのパンストにまで泥が付着していた。畦道に入るまでは黒が映えていたパンプスも肌色のパンストも泥の汚れがついてしまっている。この光景を見た絵里子の心の中でずっと抑え込んできた怒りの感情が爆発した。
 「(どうして上手く行かないの!)」
 自暴自棄になった絵理子はリクルートバックを、休耕田の中に投げ込んだ。そして、パンプスを脱ぐとそれも何の躊躇もなく休耕田に投げ込んだ。その程度では怒りは収まらず
 「内定が出ないのはスーツのせいよ!」
 と吐き捨てると同時にリクルートスーツのまま休耕田に入り込んだ。たちまち膝下まで泥に埋まり、パンストにも泥が付着していく。田んぼを縦横無尽に歩き回り、泥の深そうな地点を見つけると膝立ちになった。タイトスカートの大半が泥に沈み込んでしまう。絵理子はそのまま泥の中に座り込んだ。タイトスカートを含め下半身は完全に泥に沈んでしまった。
 泥はお腹辺りまで達し、ジャケットやブラウスも裾の部分が泥に染まった。 しかしジャケットの上部や中のブラウスは泥の洗礼を受けていない。それに気づいた絵理子は匍匐前進を始めた。ジャケットが泥で汚れていく。
 「(もっと汚れてしまえ!)」
 と心の中で毒づきながらどこまでも進んでいった。わずかに残った理性で顔から上は汚れないように注意しながらローリングしてジャケットの背中を汚し、ジャケット全体を泥で汚していった。

Dm21bst_3

 いい加減疲れたので立ち上がると、見るも無残なリクルートスーツが現れた。スカートやジャケットはたっぷりと泥でおおわれスカートの裾やジャケットの袖からは泥の滴が垂れている。
 泥によって完全に覆われて先ほどまでのリクルートスーツの面影はどこにもない。ようやく自分の「思い通り」になったと泥まみれのスーツを眺めると、怒りのボルテージも少しは下がってきた。
 それとひきかえにジャケットに付着した泥の重さと暑さが気になり始めた。涼を得ようと、暑い中きっちり留めていたジャケットのボタンを外すと中から白さの残ったブラウスが白さを主張していた。腕周りやお腹周りなどはジャケットに守られ泥の洗礼を浴びていなかったのだ。
 「(なんで汚れてないの!)」
 と絵理子の怒りが再燃した。ジャケットを乱暴に脱ぎ、力任せに放り投げると、その場で這い進み始めた。瞬く間にブラウスの腕周りやお腹周りも泥に染まっていく。白かったブラウスもついに全体が泥色に染め上げられた。
 薄いブラウスの生地から泥水が一気に染み込み、絵里子の上半身にひんやりとした感触をもたらし始めた。それは怒りで我を失った絵里子を現実に引き戻す呼び水となった。

 全身を包む冷たい感触を感じた絵里子は、ようやく冷静な思考を取り戻した。運動した後のように息が弾み全身に疲労感もある。
 自分は何をしていたのかと茫然としながら立ち上がると全身から泥が流れ落ちた。視線を落とすと大切なリクルートスーツの見るも無残な状態が目に入った。相当激しく暴れまわったのだろう、泥まみれなのはもちろんのことブラウスの裾はスカートから無造作にとびたし、ボタンも外れている。
 タイトスカートも元の色が何であったのかも分からない程である。裏地まで泥に覆われたスカートはずっしりと重く、裾からは泥の塊がポタポタト垂れ続けている。 自分の格好を確認した絵理子は、ジャケットやパンプスがどこにいったのか疑問に思った。辺りを見渡すと休耕田に点々と浮かんでいた。急いで荷物を回収すると畦道に荷物を並べ自分も座り込む。

 リクルートスーツはもちろんのこと持ち物の全てが泥で汚れてしまった。自宅が近いとはいえ、近所の人の目もある中で、こんな格好で歩くことはできない。着替えもなければ汚れを落とすためのシャワーもない。家に帰ったところで家族への言い訳も考えなければならない。全身泥まみれのリクルートスーツ姿のまま畦道に座り込み、絵理子は途方に暮れた・・・。

 (作:ロイ)

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。