フレッシャーズ スーツ
大学生の就職活動はまさに本番を迎えつつありますが、大手スーツ量販店のCMに微妙な変化が見えつつあります。
一時期までは「就活スーツ」を前面に押し出していましたが、4月1日の入社式を見据えてだと推察できますが、ここにきて新社会人応援という名の下に「フレッシャーズ スーツ」に力を入れたCMを展開してきています。
就活生向けのリクルートスーツ販売の販売が一段落したこともあり、ここから4月までの時期のメインストリームを「フレッシャーズ スーツ」に重点をあて、今月末の決算日に向けて売り上げをのばしていこうという企業側の視点も見え隠れします。
もちろん、冠婚葬祭用のフォーマルスーツのように「フレッシャーズ スーツ」というカテゴリーに峻別できるデザインや色合いのスーツが存在するわけではありません。
あくまでもスーツ量販店などによる販売戦略上のネーミングであり、新社会人の心理に訴えかけて、市場を拡大しようとしているわけです。したがって、デザインや色合いなどは、年中いつでも購入できるような一般的なビジネススーツです。
とはいえ、さすがに在庫処分品を「フレッシャーズ スーツ」として販売するわけにはいかないので、春の新作スーツがラインナップに揃えられることが多いです。
折しも、4月から消費税が上がりますから、その前の駆け込み需要も意識して、特に営業職や金融関係、公的機関従事者に関しては「社会人になったらスーツは何着か必要なんだから、どうせ買うなら増税前に・・・」という売り文句は、今年に限っては非常に有効に消費者心理を揺さぶることでしょう。
これは、新社会人に限らず、日常的に仕事でスーツを着る機会のある社会人であればだれもが意識することかもしれません。・・・ということでスーツ量販店や小売店などの今年3月期のスーツの売り上げは、例年以上のものになることが見込まれます。
女子学生のリクルートスーツ姿やOLのスーツ姿が好きな私にとっては、きわめて望ましい状況です。(笑)
スーツを購入する女性が多くなれば、それだけ女性がスーツを着る機会が増えますので、敷衍して考えれば、街でスーツ姿の女性を見かける頻度も相対的に増すのではないかと推察できるからです。
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