先日、大手専門学校(立志舎グループ)の就職出陣式(関東地区)が開催された模様です。(既に関西や名古屋地区は今月上旬に開催済みです。)
この学校の就職出陣式は、数千人規模でおそらく日本最大規模です。都内で開催される大規模な就職説明会やセミナー規模なみのイベントで、毎年、就職出陣式当日になると、会場周辺はリクルートスーツに身を包んだ男女で埋め尽くされます。
2月という一年で最も寒い時期に屋外で開催されるのが通例となっており、学生達はコートを着ずに参加することになっています。しかも雨天決行なのです!(実際に数年前は雨の中、開催されました。立志舎グループのホームページ内の動画の最後の方でちょっとだけその時の様子が観られます!)
「出陣式」という意味合いを考えれば、雨くらいで中止にしてはならないのは当然かもしれませんが、雨が降らずとも2月の屋外は、さぞかし寒いことでしょう。特にタイトスカート姿の女子学生達には同情します。
先日の関東就職出陣式当日の夜も、会場周辺はかなり冷え込んで、雨も落ちてきました。 もし、雨の降る時間帯がずれて昼間に降っていたら・・・と考えてしまいました。(笑)
そのうち、このイベントの模様はyoutubeや専門学校のホームページで公開されると思います。ちなみに「昨年の模様」はyoutubeにまだ残っているようです。 (完)
大学の硬式野球部のマネージャーを務めていた絵里子は、今、他の女子マネジャー、4年生男子部員達と共にイベントに参加していた。
毎年、秋の大会が閉幕し全ての活動が終了すると、硬式野球部4年生の男子部員と女子マネジャー達は、下級生部員達から「ちょっと手荒い」追い出しイベントをもてなされるのが慣例となっている。
普段練習中などの時、女子マネージャー達はジャージ姿であることが多いが、試合等の移動中はもちろんのこと、試合中にベンチに入っているときも正装と義務付けられている。つまり、男子部員のユニフォームに相当するものが、女子マネージャーの場合はスーツということだ。
当然、女子学生のほとんどの人が就職活動を行うため、部活動の時に着用するスーツとしてリクルートスーツを併用することがほとんどである。絵里子もそうであった。
ただ、運動部の女子マネジャーというものは、概して、就職活動よりも部活動でスーツを着る機会の方が圧倒的に多く、1年生の時点で入学式に着用したスーツを含め最低2着はもっている。上級生になると数着買い足して合計4~5着保有しているのが普通とされている。
それもそのはず、野球はもちろんサッカーなどほとんどの屋外スポーツが雨の日でも試合が行われる事があるため、リクルートスーツ姿で雨に打たれたりする事も年に数度は存在する。就職活動だけにリクルートスーツを着ている女子学生に比べるとスーツの消耗度が激しいのだ。
絵里子も入学時に親から購入してもらったチャコールグレーのスーツを含め、今では合計4着保有していた。
「追い出しイベント」では男子は試合用ユニフォーム、そして、女子は部の正装であるスーツを着用ということになっている。4年生だけでなく下級生も、このイベントでは男女共に同様の服装である。
今、絵里子は自分が持っているスーツの中でも一番綺麗な濃紺リクルートスーツを着ている。昨年、就職活動用に買い足したもので、部活動では一度も着用したことがない。面接で何度か着ただけなので新品同様であった。それを今日のイベントに合わせてクリーニングに出しておいたのだった。
イベントは狭い部室内ではなく、今日のイベントのために借り切った学内の会議室内のレイアウトを変えておこなっていた。滞りなく進行するプログラム。迫り来るメインイベント・・・。絵里子は、自分のリクルートスーツの1時間後の運命を知っていた。
今まで下級生として参加し、毎年、先輩マネージャー達がこのイベントに参加している様子を羨望のまなざしで眺めていたからだ。
新旧の役員の引継が終わり、4年生が一人一人、下級生達に対して一言ずつ檀上から挨拶をしはじめた。 絵里子の番となり檀上にあがると、下級生の男子部員からも声援が飛び交い、場が盛り上がる。1年生から4年生まで約10名いる女子マネジャー達の中でも、その容貌がひときわ目立つマドンナ的存在であった所以である。
4年生の挨拶が全員終わると、イベントも佳境となり、いよいよ「メインイベント」が目前に迫ってくる。
つかの間の休息・・・外では数名の下級生幹部が準備を進めているようだ。絵里子は、外の様子を垣間見ながら自分のリクルートスーツへと視線を落とすと胸はさらに高鳴った。
準備が整うまで、みんな雑談をしながら、わいわい騒ぐのであるが、4年生達は下級生達からのお酌が絶えなくなってくる。そして、今日の男子部員達のターゲットは言うまでもなく絵里子であった。酔った絵里子が「メインイベント」でどんな行動をとるのか興味を持っているのだ。
絵里子は、ほっぺたが赤くなってきて、いつもよりも陽気な気分でかなり高いテンションで振る舞っているように見える。端から見れば酔っている女そのものである。
しかし、絵里子は男子部員達の思惑は察知していた。その事を悟られないように振る舞っている。アルコールには自信がある絵里子にとって、全ては計算ずくであった。
男子達を驚き喜ばせる為・・・そして何よりも自分自身が楽しむための前戯にすぎなかった。 ~(2)に続く~
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