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2009年7月15日 (水)

朝露が輝く中で(1)

 絵里子は高熱がなかなか下がらず会社を火曜日から3日も休んでいる。リクルートスーツを毎日着込んで頑張っている新入社員研修がハードなこともありここにきて一気に疲れが出てきたらしい。昨晩、会社から連絡があり、研修が遅れると業務等に支障もでてくるので、熱が下がったらちょっと無理をしてでも出てくるようにと「鬼上司」から言われていた。

 今朝になってようやく熱が下がったものの気分が悪かった。今日は金曜日ということもあり、今日も休んで月曜日から出社したいというのが本音であった。しかし、いつまでも学生気分ではいられないし、さすがに他の同期の仲間達に遅れをとるのも嫌である。さらに、今日も休めば「鬼上司」から何を言われるかわからない。社内でもはばを効かしているお局ということもあり、目を付けられないようにしているのが無難であろう。

 絵里子は出社することにし、寝込んでいたせいか重たい体に鞭打ってベットから起き上がるとシャワーを浴びに浴室に行った。昨晩まで寝込んでいたためお風呂に入っていなかったので念入りに体と髪を洗った。
1  浴室から出ると髪を乾かし化粧をし、ヘアスタイルを整えた。そして、下着を身につけパンストを履きライトグレーのリクルートスーツを着込んでいく。学生時代、就職活動前に親から黒のリクルートスーツは買ってもらいそれで就職活動をなんとか乗り切った。しかし、社会人になってから研修等で毎日スーツを着用する事が義務であるため「替え」のスーツが必要であった。少しずつ買い足していく必要がありそうだが、とりあえず2着目のリクルートスーツとして自分のおこづかい
で最近購入したものである。
 このスーツは、月曜日に出社した時に着たもので今週ずっと着用する予定のものだった。今週は1度しか着ていないこともあってタイトスカートにもジャケットにもそれほど皺がついていなかった。いつもの金曜ならスカートはけっこう深い座り皺がいっぱいできているのだが、今日は金曜日であるにも関わらず綺麗な状態のスーツを着れる事に「ささやかな喜び」を感じた。
 
 白の開襟ブラウスを両手に通すとキッチンに向かい、オーブンに食パンを1枚入れ、コーヒーメーカーのスイッチをオンにすると冷蔵庫からマーガリンとヨーグルトを出した。そして、リクルートスーツを着るために部屋に戻りブラウスのボタンをとめる。次にタイトスカートを履き、スリットが真後ろにちゃんときていることを鏡で確認すると最後にジャケットを着る。最近のメインストリームであるシングルの2ボタンジャケットだ。ちょっと奮発してオーダーメイドスーツにしたこともあり、絵里子の体にピッタリとフィットしていて美しいシルエットだ。

 ジャケットのボタンをとめキッチンに行くと、思惑通り食パンとコーヒーがちょうど出来上がっていたところだった。食パンにマーガリンとコンデンスミルクを塗り、ガラスの容器に大さじ5杯程度のヨーグルトを盛る。食パンをくわえながらキッチンの窓から外を眺めると日が照っているが道路が濡れている事が確認できた。明け方まで雨が降っていたらしい。庭の芝生がまだたくさんの水分を蓄えている。家の近くの雑木林に生えている雑草や草花、背丈の高い草木の上では朝露が光り輝いていた。
 
 朝食を済ませると、鏡の前にもう一度立って自分のスーツ姿とヘアースタイルを確認する。最後にお気に入りのブランドの香水を首筋と両手首に軽くかけるとバックの中に研修用資料が入っているかを確認した。4日ぶりの通勤であるが1週間以上も会社に行っていないような感覚だった。それだけ、風邪で休む前までの日々が忙しく、また単調で時間の経過を早く感じていたのだろう。

2  玄関を出るといつものようにバス停へと急ぎ足で歩いていく。先ほどキッチンの窓から外を見た時に気がついた通り、辺りの路面は濡れていて草木もまだ乾いていない。
 ふと時計に目をやると・・・「あっ、嫌だ、あと2分しかない。間に合わない!」と心の中で叫ぶ。家を出て小走りでバス停まで普段なら5,6分かかる。本気で走っても間に合うかどうか微妙なところである。でも、工事で造営中の雑木林を突っ切って行けば迂回せずに一直線なので小走りでも1分ちょっとあれば間に合う程の近道だ。ただ造営中で足場が泥であるという事と、背丈の高い雑草を踏み分けていく必要のあるエリアがあった。おまけに、今日は雨上がりで足場はひどくぬかるんでいることだろう。

3  この近道はあまり使いたくないので、本当に急いでいる時にしか通らないことにしている。数ヶ月に1回通るかどうかの頻度だ。いくら急いでいても雨の日は絶対に通れない。通ったら大変なことになってしまう。
 今日は、雨ではなく晴れているとはいえ、雨上がりということもあってリクルートスーツを着た状態では通りたくないのが本音だ。しかし、会社に遅刻して「鬼上司」に叱られるよりは、まだましであると絵里子は判断し、迷わず工事中の雑木林へと足を踏み入れるのであった・・・。 
~(2)へ続く~

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朝露が輝く中で(1)を参照しているブログ:

コメント

>カナ さんへ
ありがとうございます。
そうですよね。写真付きですと、イメージがわきますよね!
絵里子の運命は・・・実はこのストーリー完成していて公開は来週ですが、
カナさん好みの結末ですよ!(笑)

このストーリー、100%ではありませんが、可能な限り忠実にいずれ
映像化するつもりです。その為にストーリーを書いているという意味もあるので。

おお…!
写真がついて、更にイメージ増長!

絵里子の運命が

気になる…

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